加齢臭チェック!臭いはどこから?自分でわかる確認方法
自分のニオイというのは加齢臭に限らず気付きにくいもの。自分が知らないうちに、加齢臭で周りの人を不快な気分にさせていたらとても迷惑ですし、そのことで自分の評価や仕事の人間関係にも支障が出ます。
なぜ自分の臭いに気付きにくいのか?そのメカニズムと自分で加齢臭をチェックする方法についてご紹介。
加齢臭は自分で気づけない
自覚できない=嗅覚順応(嗅覚疲労)
他人のニオイはよく分かるけど、
自分の臭いは分からない。
これは加齢臭を含む体臭共通の特徴です。
これは嗅覚の性質に原因があります。
嗅覚は、においそのものではなく「においの変化」で異臭などを感じます。また、非常に慣れやすい性質を持っており、同じにおいを長く嗅いでいるとそのにおいの感じ方が弱まり、やがてにおいを感じなくなります。
この嗅細胞が疲れてにおいを判別できなくなる現象を「嗅覚順応(嗅覚疲労)」と言います。
そのために、周囲に不快感を与えるほどの加齢臭であっても、ずっと嗅いでいる自分の臭い自体は変化がないので自覚できないのです。
決して「鈍感だからわからない」という訳ではありません。
周囲の人も直接言えない
自分のとなりの人が、加齢臭やワキガなどでひどい体臭でも他人に臭いを指摘するというのは非常に言いにくいものです。
とくに職場の上司や先輩が加齢臭の場合、直接言うことはなかなか難しく、それとなく(間接的に)本人に気付かせるような方法をとらざるを得ないというのが現状です。
身内からの指摘をきちんと聞く
体臭がある場合、一番悩んでいるのはおそらく奥さんや子どもなどいっしょに暮らす家族です。
実際に、加齢臭に悩んでいる方の多くは妻や子どもからの指摘で気付いたというケースが多く、加齢臭が出ていることがわかれば家族も協力してもらい臭いを減らすための対策を実行することができます。
『えっ!いまごろ気づいたの!?
ずっと前から臭ってたんだけど!』
と言われるのは、本人としては多少気分を害するかもしれません。が、家族からはっきりと加齢臭の不快感を知らせてもらうのが大切です。
自分では自覚できない加齢臭だけに、40歳を超えたら周囲の態度や行動に違和感がないか気をつけておく必要があります。
加齢臭かも!?周囲のこんな行動は見逃し注意
自分は加齢臭ではないと思っていても、周囲には臭いで不快な思いをさせている可能性があります。
もし、自分の周囲で次のような行動が見られたら要注意です。
夏場でもよく換気される
夏場のエアコン運転中は、冬場の暖房と違って普通「換気」はしません。
なのに、やたらこまめに窓を開けたり、ドアを開け放したりといった行動が見られたら、よほど冷房が苦手か、オフィスの空気を換気して「臭い対策」をしている可能性があります。
花粉の時期を過ぎてもマスクをしている
花粉の飛ぶ時期(3月~5月)を過ぎたのにマスクをつけたまま仕事をしている。
自分の近くにいる人でそのような素振りが見えたら、夏風邪もしくは加齢臭のせいかもしれません。
ハンカチを鼻や口もとにあてたまま仕事している
ハンカチで鼻や口もとをふさぐような仕草が見られたら、吐き気がするなど体調がすぐれないか臭いを防ぐためかもしれません。
もしかすると、体調がすぐれない理由は加齢臭による吐き気という可能性も考えられます。
デスクに扇風機がおかれている
USBで使える卓上用の扇風機が人気です。
ただ、エアコンも効いてそんなに暑くもないのに扇風機がまわっている場合、冷風を送るためではなニオイを散らすために置いている可能性があります。
もしも扇風機が自分に向けられていたら、ひどく暑そうにしていると思われたか、加齢臭のもとになっているかのどちらかです。
デスクに消臭ファブリーズがおかれている
ファブリーズは芳香剤ではなく消臭剤です。
普通デスクに置いておくことは少ないです。
それがあるということは、何か臭いがするから消臭するために置いていると考えるのが普通です。
近くにペットがいなければ、そのニオイは加齢臭であるかもしれません。
空気清浄機を近くに置かれた
空気清浄機は、職場や家庭などどこにでもあるので珍しくはありません。
が、普通部屋の隅に置いて使います。
もし、わざわざ自分のデスクの横などに置かれた場合は臭い対策のためとも考えられます。
最近の空気清浄機はセンサーがすぐれているので、臭いにも敏感に反応しお部屋の空気をキレイにしようと働いてくれます。
もし、自動運転している空気清浄機に近づいた時「パワフル運転」に自動で切り替わったらそういうことです。
空中に向かってデオドラントスプレーをまいている
エチケットのためのデオドラントスプレーは、首やワキなど自分の体に吹きかけて使います。
それを空中に向けてスプレーしているならキンチョールと取り違えたか、部屋の空気が臭いからかどちらかの可能性が考えられます。
加齢臭の可能性(潜在性)をセルフチェック
加齢臭の原因となる生活習慣をチェック
前回の記事で、加齢臭の原因について
- 加齢により脂肪酸が増え
- それが体外に排出され酸化・発酵し
- 加齢臭の原因「ノネナール」が生成される
ことを説明しましたが、普段の生活習慣を改善することで「ノネナール」の生成を抑制できることも知られています。
つまり、現在の生活習慣を確認することで自分が加齢臭になる可能性(潜在性)をチェックできます。
以下の20項目のうち、自分にあてはまるものが何項目あるかセルフチェックしてみてみましょう。
加齢臭潜在度チェック
- 40歳以上である
- 食事は肉や脂っこいものが好き
- 野菜はあまり食べない
- お腹いっぱいになるまで食べる
- 食事の時間が不規則
- 夜遅く寝る直前に食べることが多い
- 1日1食か2食しか食べない
- 睡眠時間が不規則(睡眠不足・徹夜)
- お酒を毎日飲む
- タバコを1日1箱以上吸っている
- 運動をほとんどしていない
- 少しの運動で顔やワキ・背中に汗をかく
- 頭皮のかゆみ・フケ
- 夜入浴せずにそのまま寝ることがある
- お風呂はシャワーだけですませる
- エアコンの効いた場所に長く居る
- ワキガに悩んでいる
- 大きなストレスを感じている
- 体の疲労がなかなか回復しない
- 身だしなみには無頓着である
加齢臭潜在度の判定
- 10項目以上の方
- 加齢臭発生のリスクが極めて高いといえます。自分は気付いていないだけで、すでに発生しているかもしれません。
- 6項目以上の方
- 加齢臭発生の潜在度は中程度と言えますが、体に悪影響を及ぼす習慣を改善することで、発生リスクを抑えることができます。
- 5項目以下の方
- 健全な生活習慣で潜在度は低いと言えます。ただ、加齢臭発生リスクは低いもののゼロではありませんので、引き続き今の生活習慣を続けるようにしてください。
あなたの生活習慣で、思い当たるものがあればそれを改善してくのが加齢臭対策に効果的です。
自分でわかる加齢臭の確認方法
というわけで、加齢臭は「嗅覚順応」の作用で自分では気付けないので、周囲の人に教えてもらうのが一番早いのですがやはり聞きづらい・言いづらいもの。
そこで、自分自身で加齢臭を確認する方法もありますので試してみてください。
加齢臭はどんなニオイ?
加齢臭にまだ気づいていない状態ですので、まずはどんな臭いかを知っておくのも大切です。人によって違いますがよくたとえられる臭いは次の通りです
- ロウソクのような臭い
- チーズのような臭い
- かび臭い古本のような臭い
- 脂くさいにおい
- トイレの中のようなにおい
加齢臭は耳の後ろじゃない!?発生場所はどこから?
加齢臭は、耳の後ろから出る。
というのは間違いであるとTBS系列のテレビ番組『林先生が驚く初耳学!』でも放送され、これまでの常識を覆すものでかなり話題になりました。
耳の後ろからも強い臭いが発生しているのは間違いないですし、そのために枕が臭うと妻に言われたこともあると思いますが、これはシャンプーの洗い残しと汗によるものだということ。
では、実際に加齢臭が出ているのは・・・
おもに『背中』ということです。
そこで、
加齢臭のセルフチェック方法
着衣のにおいでチェック
背中の中央あたりが加齢臭の臭いが強く出る部分ですので、1日来た下着やシャツの背中側を嗅いでみます。
布団シーツをチェック
睡眠中にもニオイは出ているので、毎日寝ている布団シーツにはシャツよりも多くの臭いがついています。
臭いチェックのタイミング
何度も言いますが、嗅覚はにおいに対して「嗅覚順応」することから普通の状態の時にチェックしても臭いは感じません。
つまり、 においの確認は「嗅覚順応」していないタイミングで行うことが大事です。
※しばらく旅行にでかけて家に帰ると臭う(普段は気づかない)のと同じ原理です。
入浴後に脱いだ服をチェック
一日中着ていてたシャツも「嗅覚順応」が影響しているので、脱いですぐは臭いを感じないようです。
ですので、お風呂に入る前に脱いだシャツや下着をお風呂上がりに嗅いでみるのがおすすめ。
しっかりと体中の汚れや汗・ニオイを落とし、シャンプーの香りがする状態ならば嗅覚も正常に反応してくれます。
布団シーツは帰宅後もしくは入浴後
布団シーツなどの臭いを嗅ぐタイミングも、朝起きてすぐは嗅覚順応の影響で臭いを感じるのが弱くなりますので、その影響が少ない外出してからの帰宅後や、シャツと同じく入浴後に嗅いでみるとニオイを感じやすくなります。
シーツを洗ったり・干したりする前の臭いがしみついた状態がベストタイミングです。