アンモニア臭の汗対策はオルニチン!肝臓にいい食べ物/運動/睡眠で予防
アンモニア臭がする汗の原因は、肝臓や腎臓の病気というケースが多々あります。
病気であれば当然、病院で受診・治療をするのが最適な処置ですが、生活習慣(食事・運動・睡眠)の改善も対策・予防の大切な要素です。
そこで、アンモニア臭がする汗対策におすすめの食べ物・運動など普段の生活でできる改善方法と消臭方法をまとめてみました。
目次
アンモニア臭の汗対策~食事・水分・運動・入浴・睡眠
肝臓にいい『食事』~オルニチン・クエン酸
アンモニア臭を改善する方法の一つとして肝機能を高めることが挙げられ、肝臓に良いと言われるオルニチンやクエン酸を摂取することが奨められています。
オルニチンはアミノ酸の一種で、アンモニアを分解し、無毒の尿素にしてくれる働きがあります。この分解・無毒化の仕組みは「オルニチン回路」と呼ばれ、この働きを高めることでアンモニア臭を改善することができます。
また、クエン酸も体内の乳酸を燃焼させ、エネルギーと二酸化炭素と水に変える力があり、体の酸化を抑え健康に保つ働きをしてくれます。
これらの成分を含む食べ物として、シジミ・梅干し・酢の物などがありますので普段の食事にうまく摂り入れるのがおすすめです。
腎臓の働きを促す『水分』1日2L摂取が目安
水分を多く摂取し、腎臓の働きを保つことがアンモニア臭発生の予防にもなります。
腎臓には、血液をろ過してアンモニアなど体に不要な老廃物を尿と一緒に体外に排泄する働きがあります。そのため、腎臓は多くの血管が集まっている臓器で、水分が不足すると血液がドロドロになり機能が低下してしまいます。
そのような状態(脱水症状)にならないよう、こまめに水分補給をする事でアンモニア臭が発生するのを予防できます。
また脱水症状によるドロドロ血は、腎臓だけでなく心臓や肝臓等他の臓器にも悪影響を及ぼしますので、健康維持のためにも1日に2リットル以上の水分摂取が奨められています。
乳酸をためない『運動』で血行促進
運動後に汗からアンモニア臭がする。
その原因は、激しい運動でたまった乳酸がアンモニアと結合し汗から臭うことを前回の記事でご説明しました。
汗が臭うから運動をしたくないという気持ちもわかりますが、運動不足による血行不良もアンモニア臭発生の原因となります。
では、予防のためにはどんな運動をすれば良いのか。
ズバリ、体にあまり負荷をかけ過ぎない(=乳酸がたまらない)有酸素運動です。
最近人気の健康法『スロージョギング』などは最適な軽運動で、負荷を軽くすることで乳酸の発生が抑えられ、血液の循環もよくなりますので、アンモニア臭や加齢臭対策にもつながります。
就寝前の『入浴』で質のいい『睡眠』をとる
ストレスや疲労による肝機能の低下や、睡眠不足による血行不良なども、汗がアンモニア臭くなる原因になります。
対策としてはしっかりと疲れを取るためにも、質のいい睡眠をとることが大切です。
気持ちよく眠る方法として、おすすめは寝る前にお風呂に入って体温を上げ、体温が下がるのにあわせて自然に眠りにつく方法です。
このときに気をつけたいのがお風呂の温度。
熱すぎるお風呂は交感神経を活発にしてしまい逆効果ですので、ぬるめ(40度以下)のお湯で半身浴などを行うのが最適です。
入浴後は体臭やアンモニア臭も洗い流され、血行もよくなりリラックスした状態で眠れるので、朝起きたときの寝室の臭いや布団や枕に着くアンモニア臭の対策としてもおすすめです。
アンモニア臭がキツイ方は病院で早めにチェック
アンモニア臭が相当に強い方は、腎臓や肝臓の病気や機能異常がある可能性が高いので早めに病院で検診をされてみてください。
病院は「総合診療科」を受診
病院は、できれば「総合診療科」のある大学病院か総合病院がおすすめです。
現在の医学では体臭を発生させる疾患をピンポイントで特定することは難しく、可能性を一つ一つ調べてみないと原因となっている疾患がわかりません。
総合診療科は、どの科を受診していいかわからない方の窓口ですので、そこで尋ねれば病状に適した診療科を紹介してくれます。
紹介状を持参するのがおすすめ
大学病院は通常の外来(紹介状無し)で受診すると、診療費とは別に5000円以上の追加負担金がかかりますので注意が必要です。
内科医院などかかりつけの病院がある方は、そこで紹介状を書いてもらうと追加負担金がかからずおすすめです。