腰痛治療の病院は何科?慢性なら整形外科と整骨院どちらがおすすめ?

腰痛の病院は何科?

腰痛の治療は病院と整骨院どちらがおすすめ?

病院と整骨院(接骨院)の違い

整骨院(正しくは接骨院)は、国家資格である柔道整復師が治療を行う施設で、基本的には触診のみでレントゲンやMRIなどの検査は行いません。

ですので、交通事故やぎっくり腰など原因のはっきりとした急性の骨・関節・筋の損傷(骨折・打撲・挫傷など)に対しての治療がメインになります。

腰痛の治し方についても手術や投薬を行わない保存療法(おもに手技や温熱療法や・牽引療法)による治療を行い、自然治癒力の向上を目指すのが基本です。

病院は腰痛の原因を検査可能。整骨院は触診のみ

腰痛の原因と症状で判断

原因がわかる急性の腰痛は整骨院

ぎっくり腰など急性の腰痛は安静にしていればよくなるケースも多いので、2~3日様子を見るべきですが、「すぐに仕事に戻らないといけない」「痛みがひどくてなかなかひかない」という方は、まずは手軽に通える整骨院で診てもらうのがよいでしょう。

とくに、痛みが起こった原因や時期がはっきりしていて、腰痛以外(下肢のしびれなど)の症状がない場合は整骨院での治療で問題ありませんし、急性の腰痛治療には保険も適用されます。(※慢性的な腰痛は保険対象外となります)

ぎっくり腰などの原因が判明している腰痛は整骨院でも治療できます

慢性的な腰痛・原因不明の腰痛は病院へ

腰痛の原因がはっきりしない場合、整骨院では詳しい検査ができないので適切な治療方法が行えない場合もあります。

内装疾患など「病気が疑われる症状」が出ているようであれば専門の病院で診てもらうことをおすすめします。

慢性の腰痛は病院にいくべき

腰痛の症状はある程度セルフチェックもできるので、受診前に確認しておくと診断時に症状をスムーズに伝えることができます。

腰痛の症状をセルフチェック

急に痛くなった場合
急性腰痛症(ぎっくり腰)や筋肉痛・肉離れ(まわりの筋肉疲労による痛み)・椎間板ヘルニアなどと共に、心因性腰痛症(精神的ストレスが原因で起こる腰痛)も考えられます。
右側もしくは左側だけが痛い
椎間板ヘルニア・虫垂炎・ぎっくり腰などが挙げられます。
内臓疾患としては、肝臓がん・腎盂腎炎・すい炎・上行結腸・虫垂炎・尿路結石などの症状も考えられます。
反ると痛い・横になると痛い
椎間板ヘルニア・腰部脊柱管狭窄症などが原因として挙げられ、腎臓の病気が原因となっていることも考えられます。  
歩行困難(歩けない・まっすぐ立てない)
椎間板ヘルニア・急性腰痛症(ぎっくり腰)などが原因として考えられます。
吐き気やめまい・体がだるい
腎不全・腎盂腎炎・尿路結石・月経困難症などの内臓疾患が原因として考えられます。
血尿が出る
膀胱炎・腎盂腎炎・尿管結石などが原因として考えられます。
足がしびれる
腰椎間板ヘルニア・腰椎すべり症・腰部脊柱管狭窄症などが原因として考えられます。
前かがみになった時
筋・筋膜性腰痛、腰椎間板ヘルニア・腰椎すべり症・腰部脊柱管狭窄症などが考えられます。
(筋・筋膜性腰痛は、背筋を酷使する動作をした時に起こる筋肉疲労腰痛です)
下痢をともなう
大腸がん・過敏性腸症候群・ストレス・生理不順などが原因として考えられます。

腰痛の病院は何科を受診?

腰痛の原因別に病院の専門科を

腰痛の原因が「体」「心」「病」にあることは前の記事でご説明しましたが、この原因によって病院も何科を受診すればいいかが変わってきます。

  • 筋肉や骨・椎間板・神経などの損傷や歪みが原因となっている腰痛
    ⇒『整形外科 』
  • ストレスなど心因性の要因と考えられる腰痛
    ⇒『診療内科』『精神科』
  • 腎臓や肝臓など内臓疾患が原因と考えられる腰痛
    ⇒『内科』
  • 更年期女性特有の腰痛症状
    ⇒『婦人科』

などが適しています。

原因不明の腰痛は整形外科のある病院を受診

腰痛の原因を自分では判断できないことも多いので、まずは腰痛の原因として一番多い「体」の検査をするのがおすすめです。

整形外科のある病院でレントゲンやMRIなどの検査を受け、ある程度原因が特定されたらその診断に基づいて治療方法や病院の何科を受診するべきか説明してもらえます。

腰痛の原因を整形外科で検査、診断のうえ治療方法や病院の何科を受けるか相談

腰痛の原因が「心」にあるようであれば『心療内科』などを紹介され、内臓疾患の疑いがあると判断されれば『内科』、更年期や女性特有の原因となる場合は『婦人科』などを受診することになります。

腰痛の原因はさまざまですので、それぞれに適した治療方法と日頃からの腰痛予防・対策が大切です。

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