サウナは健康にいい?肩こりや高血圧etc高齢者に嬉しい効能まとめ
サウナに入ると気持ちのいい汗をかいて疲労回復できるだけでなく、肝臓や腎臓の病気(内臓疾患)など健康にもいい効果があると言われています。
とくに、肩こりや腰痛・高血圧の改善など高齢者の方にとって嬉しいサウナの効能についてまとめてみました。
目次
慢性的な症状への効果・効能
血行改善で肩こり・腰痛の緩和
肩こりや腰痛の主な原因は、血流の不足や筋肉の疲労・緊張が原因のひとつと言われています。
サウナ浴をすると汗をかき、血圧も上昇し血流量が普通の状態の2倍近くに増えます。
その作用により筋肉に溜まっている疲労物質(乳酸)の排出が促進され、筋肉がほぐれ疲労がとれることで肩こりや腰痛の緩和にもつながると考えられています。
便秘解消・デトックス効果
便秘になる要因のひとつとしてストレスが影響します。
強いストレスがかかる状態が続くと自立神経が乱れ、 体の新陳代謝の機能が低下するため、腸の動きも悪くなり便秘になると考えられています。
サウナに入り、汗をかくと血流が良くなるとともにリラックス効果も得られます。
リラックスした状態は、乱れた自律神経の回復を助けストレスを発散できるので、腸の働きも正常になり便秘解消に効果的です。
また、サウナは汗を大量にかきますので、体内の毒素を汗と一緒に体外に排出する「デトックス効果」もあり便秘解消につながります。
冷え性を改善・予防
冷え性は末端の血流が悪くなっている状態にあり、手足の先が冷たく感じる症状です。
サウナに入ると血流が良くなり、体の末端まで血が巡るため毛細血管が拡張され「冷え性改善」に効果があると言われています。
ただ、単発的にサウナに入るだけではなく、一定期間継続して入り、常に血行のいい体を維持することで効果アップが期待できます。
また、サウナと水風呂を交互に入る入浴法も血管鍛える効果があり冷え性の予防・改善におすすめです。、
疲労回復・ストレス解消
体が「疲れる」という症状は、筋肉に乳酸が溜まり思うように動かせなくなる状態を言います。
運動をしたり仕事で身体を動かすと乳酸が溜まり疲れ(疲労)を感じるようになります。
乳酸は酸素により分解され汗として排出されますが、サウナに入ると血流量が増え酸素摂取量も増加するので乳酸の分解が促進され、同時に大量に汗をかくことで乳酸の排出もスムーズに進み疲労が軽減されます。
また、ミストサウナや岩盤浴などリラクゼーション効果の高いサウナは、精神的なストレスなど「心の疲れ」を取ってくれる効果もあり仕事帰りや休日に入るのもおすすめです。
わきが・体臭・加齢臭対策
わきがや汗の臭い、そして40代になると発生してくる加齢臭などのいわゆる「体臭」の原因は汗腺の働きと大きく関係しています。
サウナに入って汗を流すことで体に溜まった老廃物や汗腺に詰まった皮脂や臭いの原因物質を排出することができます。
また、普段使っていない体中の汗腺を鍛えることができるので、汗をかく働きが正常になり体臭の予防にも効果があると言われています。
内臓疾患や病気への効果
肝臓
ストレスを感じると交感神経が活発になりますが、肝臓をはじめとした臓器を動かすのは交感神経とは拮抗する関係にある副交感神経です。
身体がストレスを感じている状態が続くと、交感神経の作用で血流量が減少し内臓へ血液量も減るので、肝臓にもよけいな負担がかかり働きが弱まってしまいます。
こんな時、ゆっくりとサウナに入り、血流量を増やしリラックスした気分になることで、副交感神経を刺激し肝臓の働きを活発にしてくれる効果が見込めます。
腎臓
サウナ浴は慢性の腎臓病や腎臓結石の方にも有効であることがわかっています。
サウナに入り発汗し血流量が増えることで、身体の深部まで温まるので通常より多くの尿素などの老廃物が汗と一緒に排出されます。
これが腎臓の負担を減らしてくれるのです。
人工透析をしながらサウナ治療を受けられている方もおられます。
ただ、サウナを選ぶ時は、身体への負担が軽い遠赤外線を使う岩盤浴や低温高湿のミストサウナ等を選択し、定期的に継続されることをおすすめします。
糖尿病
糖尿病の方はストレスを強く感じると交感神経が活発になり血糖値が上がります。
こんな時、サウナにゆっくり入りリラックスした状態を作ると副交感神経が刺激されて緊張モードが解け、ストレスが緩和されますので血糖値の上昇を抑えてくれる効果があります。
また、サウナに入ることで、血行が良くなりインスリンの働きを促してくれる効果もあります。サウナの種類は、ゆっくりとリラックスできる岩盤浴かミストサウナが適しているでしょう。
高血圧・心臓病の治療
サウナ室内は90~100℃と高温で心臓や血管に大きな負担をかけるため、高血圧の人はサウナには入らない方が良いという説が一般的ですが、 サウナを心不全の患者の治療に使っているという事例も発表されています。
熊本日日新聞に掲載された記事などによれば、鹿児島大付属病院で診療棟の一角にサウナ風呂が設置され、そのサウナを心不全患者の温熱療法として利用されているそうです。
同大の担当教授の説明では、
「サウナが優れている点は、湯船での入浴と違って体にかかる水圧の負担がなく、温熱だけの効果が得られるところにある」
とされ、サウナの入り方は
「60℃の室内に横になり、15分を限度にして温まる」
という方法が推奨され、その入り方で深部体温を1℃上昇させることができ、これを1日1回、週3回行う方法がオーソドックスな治療法として確立されています。
サウナは、入り方(温度・時間・頻度)をしっかり管理することにより、心不全の症状を大きく改善し、同時に心身のリラクゼーション効果をもたらす治療として効果が期待できます。
癌(ガン)
サウナ浴は免疫機能を高める作用がありますので癌の予防にも効果があると考えられています。
一般的に、癌患者の体温は平均的に低いとされています。
体温が低いと免疫機能が弱くなり細胞がガン化する確率が高くなることがわかっています。
サウナ浴を定期的に継続することで血流量を増やし酸素を血中に多く取り入れ、体の深部体温を上げることで自然に免疫機能もアップしますので癌予防につながります。