加齢臭が臭う年齢は何歳から?30代ミドル脂臭との違いは?

加齢臭の年齢は何歳から

30代40代と年を取るにつれ、頭皮や首筋などが脂っぽくなり、中高年特有のアノ体臭が出ていないか気になってきます。

加齢臭が出始める年齢は何歳からなのか?その原因やミドル脂臭との違い、女性に起こりやすい加齢臭の年齢と原因についてまとめ。

加齢臭とは

加齢臭の原因物質「ノネナール」

加齢臭は中高年特有の体臭を指す俗称で、2000年12月に大手化粧品メーカー資生堂がその体臭の原因が「ノネナール」であることを発見・発表したときに「加齢臭」という名称をつけたことが始まりです。

加齢臭の匂いは、ロウソクや青臭いチーズみたいなにおいと表現されますが、古くなった脂くさいニオイがします。発生のメカニズムを見ると脂のニオイだということが理解できます。

「ノネナール」発生のメカニズム

加齢臭(ニオイ)の原因はノネナール

加齢臭の原因となる「ノネナール」は、加齢によって体が酸化し「9-ヘキサデセン酸」と呼ばれる脂肪酸が増え、体の外に排出されたときに酸化・発酵することで生成されます。

ですので、加齢臭対策には「ノネナール」を生成する「9-ヘキサデセン酸」の発生量自体を減らすことが効果的といわれています。

加齢臭がではじめる年齢は?

加齢臭は40代から

加齢臭は中高年になると出はじめますが、資生堂の研究発表によると「ノネナール」の濃度がもっとも顕著に増加する傾向にある年齢は40代以降としています。

加齢臭の出始める年齢は40歳から

20~70代までの男女のポロシャツに付着した成分を解析した結果、40歳を過ぎた年代から特有の体臭成分「ノネナール」が検出され、若い人たちの着衣からはほとんど検出されなかったようです。

40歳を過ぎた頃から体の酸化に対する抑制力が低下し「9-ヘキサデセン酸」や酸化した脂質の分泌量が増え、それに伴って体臭の元となる「ノネナール」が急増すると考えられています。

更年期が原因~女性の加齢臭は50代

加齢臭というと男性特有のものと思われがちですが、じつは女性にも加齢臭は発生します。

女性は女性ホルモンの作用でノネナールの発生が抑えられているので「加齢臭は少ない」と言われていますが、更年期に近づくと女性ホルモンの分泌量が低下し、ホルモンバランスが崩れるため皮脂の分泌を抑えられなくなり、加齢臭が発生することが知られています。

ですので、加齢臭が発生する年齢は男性が40歳代ごろから起こるのに対して、女性は男性より高い年齢の40代後半から50代の更年期に発生するケースが多いようです。

更年期に起こる女性の加齢臭

最近では、30代の女性にも加齢臭で悩む人がいますが、その原因はストレスや生活習慣が影響していることが多いと言われています。

30代と40代の加齢臭は違う?

30代の加齢臭の原因は「ペラルゴン酸」

30代の若い人でも脂臭いニオイがする人がいますが、40代以降の加齢臭とは違う原因物質によるものです。

40代以降の加齢臭は「ノネナール」が原因であるのに対して、30代の加齢臭は「ペラルゴン酸」という飽和脂肪酸の臭いが原因だと言われています。

ベラルゴン酸は、2008年に歯磨きや石鹸などで有名なライオンが「ノネナール」とは別の臭い生成物であることを突き止め特定した物質です。

「ペラルゴン酸」は皮脂腺から分泌された皮脂が酸化して生成される物質で、使い古した食用油のような臭いがします。

30代男性特有のにおいと言われていますが、30代は一番皮脂の分泌が盛んになる年齢であることから、皮脂から分泌されるペラルゴン酸の量も多くなり臭いも強くなります。

30代の加齢臭予防・対策

30代からの加齢臭予防としては、「ペラルゴン酸」の酸化を抑えるように抗酸化作用のあるものを摂るのがおすすめで、ポリフェノールを多く含んだ食品や高濃度の抗酸化サプリメントなどが効果的です。

また、毎日の臭い対策として皮脂腺から分泌される脂肪酸を汗ふきシートで拭いて皮膚を清潔にすることで加齢臭の発生を少なくできます。

ミドル脂臭と加齢臭の違い

ミドル脂臭(ししゅう)とは

ミドル脂臭は、ヘアケアやスキンケアメーカーのマンダムが臭いの原因である「ジアセチル」を発見した際に発表した造語で、30代から40代前半の中年男性特有の脂っぽい汗の臭いのことです。

40代以降の人に多いノネナールに起因する加齢臭とは別の臭いのことを言い、ミドル脂臭の原因物質はマンダムが突き止めた「ジアセチル」と先ほども紹介したライオンが発見した「ペラルゴン酸」と考えられています。

汗臭い

ミドル脂臭の原因物質「ジアセチル」

「ジアセチル」は、汗に含まれる乳酸が皮膚にいる菌によって分解されて発生する物質で「ペラルゴン酸」と同様、使い古した油のような臭いと言われ、加齢臭の原因物質である「ノネナール」より臭いが広がりやすく、一般的な汗臭さとは違い臭いも強いのが特徴です。

おもに後頭部・頭皮・首の後ろから汗と一緒に分泌されるため、自分では気付けないので、知らないうちに周りの人に不快感を与えてしまいます。とくに働き盛りの30代後半あたりから分泌量が多くなり悪臭を放つようになります。

加齢臭は遺伝する?

加齢臭が遺伝するかどうかはハッキリと分かっていません

加齢臭という言葉が明確に認識されたのが、資生堂が「ノネナール」を発表した2000年であり、遺伝性についての研究はまだ不十分で加齢臭が遺伝するという明確な根拠がある報告は確認されていないようです。

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