ゴルフクラブのグリップ交換方法と交換時期の目安は?
ゴルフクラブのグリップに関してはあまり気にかけていない人が多いようですが、クラブを使いこんで表面がツルツルでスイングするときにすべるような状態になっていませんか?
ゴルフクラブのグリップはスイングに大きく影響し、スコアにも響いてくるので定期的な交換がおすすめです。
そこで今回は、ゴルフクラブのグリップ交換時期や交換方法・グリップの種類・自分でできる交換キットなどについてまとめてみました。
目次
ゴルフグリップ交換時期の目安と頻度
ゴルフクラブのグリップの素材は劣化する
ゴルフクラブのグリップは、主にゴムや樹脂でできていますので年々劣化していきます。
スイング時の摩擦や汗など様々な要因で劣化しますが、劣化すると硬くなったり切れたりしスイングに悪影響を及ぼします。
グリップ交換の効果
グリップを握った時に手にフィットしないクラブは、無意識のうちに強く握るため腕や肩に余分な力が入ったスイングになりミスショットをする確率が高くなります。
古いグリップを新しいグリップに交換することで、ミスショットを減らしスコアアップにもつながりますので早めのグリップ交換をおすすめします。
グリップの状態で交換時期をチェック
グリップを製造しているメーカー側の説明では、交換時期・頻度は1~2年に1回くらいと謳っています
ですが、年に数回しかラウンドしない人と年に40回も50回もラウンドする人とでは当然交換頻度は違ってきます。
月1のペースぐらいでラウンドされる方なら、グリップを交換する頻度は数年に一度の交換で十分であると考えます。
もちろん使用状況によっては、プレー回数が少なくても劣化がする場合もあるのでグリップの状態をこまめに確認するのがおすすめです。
例えば・・・
- グリップの表面がツルツルで硬くなり光っている
- 指のあたる部分が凹んでおり握りづらい
- グリップの一部が削れたり切れたりしている
- グリップの弾力が無くなった
- 握った時の感触がシャフトを直接握っているように硬い
- スイングした時に手が滑る
グリップがこのような状態になったら交換の時期と考えてください。
ゴルフグリップの種類と選び方
グリップには、ラバーを使ったタイプから樹脂などの新素材を採用したものまでいろいろな種類があります。
素材によって柔らかさや硬さが違うため、フィット感やフィーリングだけでなく、ショットの性質まで変わってくるので自分に適した素材を選ぶことが大事です。
グリップの硬さの違い
- ソフトグリップ
- 握った感じが柔らかくて摩擦係数が高いため余分な握力が必要なく、シニア・女性ゴルファーに向いているグリップです。
- 硬いグリップ
- グリップが硬めなので、シッカリと強い握力で握りたい若い男性の方などに向いているグリップです。
グリップの種類・素材の違い
- ラバーグリップ~柔らかい
- ラバーグリップというのは、ゴムだけでできているので柔らかく摩擦係数が高く吸い付くような感覚でフィット感が高いのが特徴です。
握力が比較的弱いシニアや女性ゴルファーに適したソフトグリップです。
次に紹介するコード入りグリップと比べ耐久性が劣るといわれていますが、シャフトのしなりは体で感じやすいグリップです。 - コード入りグリップ~硬い
- コード入りグリップというのは、ゴムの中に糸を練り込んで滑りにくくしたグリップです。表面が硬くなるので握った時に比較的硬い感じになります。
硬めのグリップが好みの方に向いたグリップで、しっかりと握れ、雨天時にはコード材が手に引っ掛かり滑るのを防いでくれます。
ただ、シャフトのしなりを感じにくいと言われる方もおられるようです。
グリップの太さ・サイズ
- 太いグリップ~方向性安定重視
- 太いグリップは、手首や手先の動きを抑制し手首がかえりにくくなります。
従って、飛距離よりも方向の正確性を重視するゴルファー向きです。ただ、手首がかえりにくいのでフェイドボールを打つのに適しているため、もともとスライスボールが多い方は、更にスライスがひどくなる可能性がありますので、太いグリップは避けた方が無難です。 - 細いグリップ~飛距離アップ重視
- 細いグリップに変えると手首が動きやすくなります。手首をかえしやすくなり、ドローボールが打ちやすくなりますので、方向性よりも飛距離を伸ばしたいという方に向いています。
- 交換時の注意点
- グリップが太い場合と細い場合のメリットとデメリットを述べましたが、太さが違うと握りの感覚が微妙に変わります。
新しいグリップに交換される場合、今のグリップと同じフィーリングを維持したいときは、今使っているクラブのグリップサイズを確認し、同じサイズのグリップに交換するようにされた方が無難です。
グリップの重さ
- 重いグリップ~操作性重視
- 重いグリップは操作性が良くコントロール重視の方に適したグリップです。
グリップが重いほどヘッドが軽く感じるようになるので、飛距離は落ちますがスイングの軌道が安定し正確性がアップします。 - 軽いグリップ~ストローク・飛距離重視
- 軽いグリップは、ヘッドが効いて重く感じられるようになるので、ストロークが安定し飛距離アップが期待できます。
又、ボールがつかまりやすくなるのでスライスを押さえる効果もあります。 - 交換時の注意点
- グリップを重くしたり軽くしたりすることで、操作性アップや飛距離アップ等が期待できますが、クラブのバランスも変わります。
今使っているクラブのバランスが良ければ、無理に重さを変えないで、同じ重さのグリップに交換することをおすすめします。
グリップの重さがたった4グラム変わるだけで、クラブのバランスがクラブヘッドとグリップの間で変化し、ショットに影響が出るようになると言われています。
バックラインの有り無し・・握りが安定
バックライン有りとは、グリップの背面を一部楕円形にして出っ張りを作り、指の引っ掛かりがしっかりするように作られたグリップです。
バックライン有のグリップは、引っ掛かりがあるためクラブの向き解りやすく握りやすいグリップですが、クラブのフェイスを開いたり閉じたりする使い方には向いていません。
また、バックライン有りのグリップはフェースの向きを確認しやすいため、インパクト時にフェースが開いてしまう癖のあるゴルファーはバックライン有りのグリップがおすすめです。
一方、バックライン無しのグリップは出っ張りのない真ん丸のグリップですので、握りやすくフェースを開いて使ったり閉じて使ったりする際も問題ありません。
ゴルフグリップの交換方法
ゴルフショップで購入・交換
一番多いパターンが近くのゴルフショップでグリップを購入して、そのまま交換してもらう方法だと思います。
交換作業の料金は各お店によって異なりますが、購入したお店でグリップ交換してもらう場合の工賃は300円前後の価格設定が多いようです。
ショップの会員になるとグリップ交換料金が半額や無料になるショップもあります。
通販で購入⇒ゴルフショップへ持ち込み依頼
グリップ本体を通販などで購入して、近くのゴルフショップに持ち込みして交換だけを依頼するという方法もあります。
ほとんどのゴルフショップで持ち込み交換も対応してくれますが、交換作業の料金は自社で購入する場合よりも若干割高な設定になっています。
主要ゴルフショップのグリップ交換工賃や持ち込み時の交換料金についてはこちらの記事でまとめています。
交換キットを使って自分でグリップ交換
ゴルフクラブのグリップ交換に必要なもの(溶液・両面テープなど)が揃った「交換キット」などもありますので自分でグリップ交換をすることも可能です。
キットは、1,000円前後で販売されており、交換の仕方や手順は動画などでも紹介されています。
ドライバーのグリップ交換作業動画
グリップ交換の仕方・手順をまとめると
- 今ついているグリップにカッターで切れ目を入れ、クラブから古いグリップを取り外す。
- 古いグリップを外した後、クラブに付着している両面テープをはがす。
はがれにくい場合は、濡れタオル等を使ってきれいにはがします。 - キットに入っている両面テープをグリップ部分のシャフトに貼りつけます。
貼りつけたら、手で押さえて隙間が無いようにシャフトに密着させます。 - シャフトに貼った両面テープの表面をはがし粘着部分を露出させます。
- グリップ取付け用のスプレーを、両面テープの粘着部分に吹き付けします。
- 新しいグリップの内側にも、スプレーをまんべんなく吹き付けます。
- スプレーが乾かないうちにグリップをシャフトに挿入します。
- スプレーが乾燥したら交換終了です。
乾燥時間の目安は1時間ぐらいです。
以上、ゴルフクラブのグリップ交換に関するまとめでした。
道具にもこだわりと愛着を持ってスコアアップを目指してください!