弔電台紙の選び方*種類と料金相場~こんな時はどれがおすすめ?
電報会社を決めて、いざ弔電を送るとなった時に悩むのは弔電台紙の選び方。0円から1万円まで種類も料金もありすぎてどれを選べばいいのか(失礼がないのか)判断に困るところ。
遠い親戚には?会社の上司や取引先には?友人の祖父母には?など、こんな時はどれを送るべきなのかケースごとにおすすめの弔電台紙をまとめてみました。
目次
弔電台紙の種類と料金相場
弔電用の台紙はシンプルなものから、押し花・うるし・供花(生花/ブリザードフラワー)やお線香付きのものまでさまざま種類があります。
まずはそれぞれの台紙料金がどれくらいするのか種類別に相場をまとめてみました。
ベーシックタイプ・ペーパー電報
普段からあまりお付き合いのない方など形式的に送る弔電には、簡素なベーシック電報(ペーパー電報)など紙の台紙がよく使われます。
弔電台紙 悠遠 1,920円(メッセージ料・送料込み)
どんな関係のお相手にも送りやすいグレーベースの弔電。
料金相場・参考価格
- 料金相場
- 1,000円~2,000円
NTTには安い0円台紙もありますが、メッセージ料金が別ですので割高になります。下記の弔電などはメッセージ料金込みで合計金額を抑えられおすすめです。
- 弔電台紙 悠遠
1,280円(メッセージ料/送料込み) - 弔電台紙 追悼
2,040円(メッセージ料/送料込み) - 弔電台紙 うたかた
2,040円(メッセージ料/送料込み)
刺繍電報・押し花電報
華やかな押し花があしらわれた電報や刺繍をほどこした台紙は、箔押し加工など通常の電報と比べると品のある仕上がりになります。
とくに繊細な造りで落ち着きがある刺繍タイプの方が押し花よりも弔電には向いています。
刺繍電報 伝心 2,040円(メッセージ料・送料込み)
故人を偲ぶ清楚な白菊の花が刺繍であしらわれた細やかな造りの上品な電報
料金相場・参考価格
- 料金相場
- 2,000円~4,000円
- 刺繍電報 百合
4,019円(メッセージ料/送料込み) - 弔電台紙 偲(漆黒)
3,602円(メッセージ料/送料込み) - 押し花電報 明鏡
2,040円(メッセージ料/送料込み)
キリスト教式・神式の葬儀向け電報
仏式の場合は「蓮の花」をモチーフにした電報台紙がよく使われますがキリスト教式には向きませんので、洋風のシンプルなデザインの台紙を選ぶのがおすすめです。
また、弔電のメッセージについても、仏教とキリスト教では亡くなった方への考え方が異なるので注意しましょう。
弔電台紙 祈り 3,120円(メッセージ料・送料込み)
キリスト教式の葬儀用に作られた専用の弔電台紙。
料金相場・参考価格
- 料金相場
- 1,000円~3,000円
- 弔電台紙 憩
1,280円(メッセージ料/送料込み) - 弔電台紙 想遥
1,280円(メッセージ料/送料込み)
西陣織電報・布張り電報
紙の電報台紙と違いしっかりとした厚み・重量感のある布張りの弔電は親戚や上司などお世話になった方が喪主を務める葬儀への弔電に向いています。
高級感のある西陣織や袱紗としても使える仕様のものもあります。
布張り電報 ほととぎす 2,574円(メッセージ料・送料込み)
気品のある紫の布地にほととぎすの銀箔押し。中面には故人を偲ぶ和歌が記された布張り電報。
料金相場・参考価格
- 料金相場
- 2,000円~3,000円
- 西陣織電報 景仰
2,800円(メッセージ料/送料込み) - 皮張り電報 追慕
1,920円(メッセージ料/送料込み) - 弔電台紙 掌
1,920円(メッセージ料/送料込み)
お線香・お焼香・ろうそく付き電報
葬儀に参列できないお詫びの気持ちとして、香典ならぬ『香電』としてお線香やろうそくを弔電と合わせて送る方も増えています。
のちほどご説明していますが、高い電報台紙を選んでも喪主に手渡されない場合が多いので、お金をかけるのであればお線香や供花をつける方が手元に届くのでおすすめです。
一部の電報会社ではすべての弔電台紙に+500円でお線香をつけるサービスも行っています。
お悔やみ電報うたかた+ミニ寸線香「和遊」備長炭の香り 2,500円(メッセージ料・送料込み)
料金相場・参考価格
- 料金相場
- 3,000円~5,000円
- 線香付き電報 香電 大輪
2,500円(メッセージ料/送料込み) - お焼香とお線香付き電報
4,593円(メッセージ料/送料込み) - 和ろうそくとお線香付き電報
4,611円(メッセージ料/送料込み)
うるし電報
- 料金相場
- 5,000円~6,000円
漆塗りの箱に弔電文を入れて送る電報。高級感のある本漆の箱は線香入れやろうそく入れとして活用できるようになっています。
プリザーブドフラワー・供花つき電報
- 料金相場
- 4,000円~6,000円
存在感のあるプリザーブドフラワーは供花としても使える弔電。
相場はあるものの1万円以上の高価なものまで価格帯の幅が広く選ぶのが難しいタイプでもあります。
ただ、突然の訃報を悼み、遺族へお悔やみの気持ちを伝えるのが目的ですから、華美なものは避け控えめなものを選ぶのが無難です。
弔電台紙でおすすめは?
お金をかけるなら台紙以外に
弔電の台紙は中身だけ外され、そのまま捨ててしまわれることも多く台紙だけ高価なものを選んでもあまり意味がないというのが実情。
ですので、『押し花電報』や『刺繍電報』など安い電報とあまり差がないものは、そのまま捨てられる可能性が高くせっかくの気持ちもムダになってしまいます。
カタチに残るお線香や供花付きがおすすめ
さすがに、『西陣織』や『うるし電報』までの存在感になると捨てられる可能性が少なく、その後の利用価値もあるので高い電報を選ぶならこのあたりが無難です。
会社の上司やお付き合いのある間柄の方への弔電としては、『お線香付き電報』『プリザーブドフラワー』などがカタチあるものとして手元に届くのでおすすめです。
弔電台紙の選び方~ケース別(間柄と立場)
どの弔電台紙を選ぶかは、お相手との関係(間柄)とご自分の立場(肩書き・役職)で選ぶのが大切です。
以下に、個人で弔電を打つ場合の台紙の種類と料金相場をまとめていますのでご参考に。
個人で弔電を送る場合
- 3親等内の親戚(伯父・叔母・甥・姪)の葬儀
- 近しい親族になりますので、弔意とともに列席できなかったことへのお詫びを表すのが大切です。
『お線香付き』や『弔花付き』などの手元にカタチとして残るタイプの電報を送るのがおすすめです。 - 3親等外の親戚の葬儀
- そこまで近しい縁者でもありませんので、メッセージ料込みで1,000円~2,000円程度の一番安い『ベーシック』の弔電で十分です。
- 友人・同僚の葬儀
- 生前どれだけ故人と親しかったと、お互いの年齢・立場にもよりますが、配偶者の方とも面識があるようでしたら他の安い電報と差別化できる『うるし電報』あたりをおすすめします。
ただの同僚という程度やこれからのお付き合いがないようであれば一般的な相場の2~3,000円の弔電でかまいません。 - 友人・同僚の父母・配偶者の葬儀
- 友人・同僚自身とはこれからもお付き合いがあるので、どうしても葬儀に参列できない場合は、香典の代わりに弔電を送ると考え香典の相場金額と同程度のものを選ぶのがベストです。
友人間での香典の相場金額は5,000円~10,000円程度ですので、電報だけなら5,000円・後日お香典を包む場合は香典5,000円と弔電台紙3,000円程度にしておくのがベターです。 - 会社の取引先社員の葬儀に個人として送る場合
- 取引先の方などに弔電を打つ場合も『ベーシック』のお値ごろなものでかまいませんが、プライベートでも親しくしている場合やお相手の立場・役職がある程度上の方であればあまり見栄えのよくないものは避けるようにしましょう。
会社で弔電を送る場合
会社として弔電を送る場合は、自社の規模・従業員数・取引先の規模・相手方の役職・喪主との続柄などでかなり複雑ですので別記事にてご紹介しています。
弔電を会社から送るビジネスマナー[台紙の相場/文例/宛名/差出人+経費仕訳]
慶弔対応は、会社で規則化されている場合が多いので担当部署(総務)などに確認されてみてください。