エアコンを外出先からスマホで遠隔操作する方法まとめ
最近流行りのIoT家電は、エアコンや照明・テレビもインターネットにつないで、外出先でもスマホで管理・操作できるようになりとても便利な時代になりました。
そのなかでも一番使いたいのがエアコンの遠隔操作。そこで、外出先からスマホでエアコンを操作できる方法をまとめてみました。
エアコンを外出先から遠隔操作
外出先からエアコンの操作をしたいシーンはいくつかあると思いますがこんな時におすすめです。
帰宅時の暑さ・寒さ対策
まずは何よりも家に帰ってすぐに暖かい(涼しい)というのが一番。
とくに、夏場のマンション最上階やロフト式アパートは、日中の熱がこもってエアコンをつけてもなかなか涼しくなりません。
帰宅する少し前にエアコンをつけておけば帰ってすぐに快適な環境で過ごせます。
急な来客にもスマートに対応
単身赴任のビジネスマンや一人暮らしの学生さんなど、同僚や友達が仕事/学校帰りに突然家に訪れることになるシチュエーションも。
とくに、大切なお客さまは快適なお部屋でお出迎えしたいもの。
そんな時も外出先からエアコンの操作ができればスマートにおもてなしできます。
広瀬すずさん出演のレオパレスCM
~先輩が急に家に来ることになってエアコンを外出先からつけておく~
という、いまどきならではの便利な機能
お留守番中のペットの温度管理
犬や猫などペットのお留守番で気になるのが「お部屋の温度」
最近は温度や湿度がわかるペットモニターもあり、スマホでリアルタイムに確認できますし、設定温度より上がる(下がる)とメールでお知らせしてくれるカメラもあります。
温度の監視とあわせてエアコンの遠隔操作ができればお留守番中のペットも安心です。
それでは、スマホでエアコンを遠隔操作する方法をご紹介。
方法1:遠隔操作できる最新エアコン
アプリで運転状況も見えて安心
外出先からのエアコン操作は、きちんと動いているかどうか確認方法がないとやはり不安なもの。
メーカー純正のスマホアプリは遠隔操作できるだけでなく、エアコンの運転状況確認や部屋の温度監視・切り忘れ防止機能などもついているので留守中の空調管理も安心です。
エアコンを遠隔操作できる人気メーカーのアプリ
エアコンの遠隔操作機能を最初に開発したパナソニックをはじめ、ダイキン・三菱など主要メーカーも対応エアコンを発売しています。
各メーカーでサービス名称は違いはありますが、仕組みはほぼ同じでエアコン本体に専用のアダプターを取り付けてスマホアプリで操作できます。
パナソニック 【パナソニックスマート】
部屋の温度やエアコンの運転状況がスマホで確認できる専用アプリ【パナソニックスマート】
室温が31℃以上(15℃以下)になるとお知らせする「室温みはり通知」・家から1Km以上離れた時に運転ONなら知らせてくれる「切り忘れ通知」などの基本機能を搭載。
そのほかにも、前年との電気代を比較できる「エコ情報」、取扱説明書なしでも操作できる「使い方ガイド」、就寝中のエアコンをコントロールしてくれる「おやすみナビ」などパナソニックならではの便利な機能が揃っています。
ダイキン 【スマートリモートコントロール】
世界的空調メーカーとして人気のダイキン。
専用アプリの【スマートリモートコントロール】は、エアコンの遠隔操作や温度管理(消し忘れ通知や高温通知)など基本の機能は他社とほぼ同じような内容となりますが、ダイキンには「加湿機能付き」のエアコンもあるため、冬場でも温度とあわせて湿度を調整できるのが特徴です。
他のメーカーでも湿度センサーはありますが、除湿運転のみとなります。
三菱 【霧ヶ峰REMOTE】
ご年配の方に人気のエアコンメーカーといえば三菱・霧ヶ峰
スマホアプリ 【霧ヶ峰REMOTE】で外出先からエアコンの遠隔操作が可能で、こちらも基本機能はほぼ揃っています。
メールでのお知らせ機能に「室温みまもり」設定のほかに、「タイマーお知らせ」や「電気代みまもり」設定などがついていて節電や省エネにも配慮されています。
別売品・取付工事が必要
メーカー純正品(スマホアプリ含む)の安心・信頼感はありますが、エアコン本体と別に無線アクセス用のゲートウェイやアダプターが必要になります。
たとえばパナソニック製エアコンの場合は遠隔操作するのに以下の無線アクセス機器が必要です。
とくにアダプターはエアコンへの取付工事が必要になるのでさらにコストがかかります。
方法2:エアコンを遠隔操作できるWiFi付きIRリモコン
エアコン本体を買い替えるよりも比較的安くて現実的なのが「IRリモコンデバイス」を使った方法になります。
WiFi付きリモコンをスマホアプリで操作
iPhoneやAndroidなどスマホから遠隔操作が可能なWiFi機能付きの赤外線リモコン。
スマホアプリはダウンロードできる既成のもののほかに、自分でカスタマイズできる仕組みもあり汎用的に使えるIoT機器として人気のグッズです。
※カスタマイズにはプログラミングの知識が必要です。
エアコン以外も操作できる赤外線学習リモコン
赤外線リモコンで動く家電製品ならエアコンだけでなく照明やテレビ・ロボット掃除機なども操作できます。
360度方向に複数の赤外線を同時に送信することもでき、ボタン一つでエアコンをつける・照明をつける・テレビを消すなど一括操作(マクロ機能)できるものもあり便利です。
温度センサー付きの機種も
エアコンの遠隔操作とあわせて欠かせないのが部屋の温度管理。
IRリモコンには温度センサー付きのタイプや、湿度・明るさ・音などを感知できるセンサーを追加できる機種もあります。
1万円以下の低価格で導入できる
WiFi付きIRリモコンは種類がいくつかありますが、価格はどれも1万円以下で設置工事なども不要なのでコストを安く抑えられる導入しやすい遠隔操作システムです。
ただし、メーカー純正ではないのでリモコンの信号によっては使えなかったり、設置場所がかなり近くでないと電波が届かないなどのケースもあるので購入はあくまで自己責任になります。
方法3:エアコンを遠隔操作できるネットワークカメラ
お留守番中の子どもやペットの様子をモニターできる人気のネットワークカメラ(ペットカメラ・ベビーカメラ)
なかには、温度の監視・通知機能や赤外線リモコン付きの製品もあり、「安全・防犯」の観点からもおすすめの方法です。
室内の様子をモニターもできる
温度情報やエアコンの運転情報はわかっても、実際に犬ちゃんや猫ちゃんが暑がったり寒がったりしていないかは見てみないとわからないことも。
ネットワークカメラならモニターを通して、「目」で確認できるのでより安心です。
そのほかに「エアコンは運転しているけど温度が変わらない」という状況も、窓の締め忘れなどが原因ならカメラで確認することもできます。
温度・音・動体検知センサーで監視・通知
温度センサー内蔵のペットカメラなら現在の室温をスマホアプリで確認できるほか、設定温度の範囲外になると通知(メールでお知らせ)してくれる機能までついた機種もありとても便利です。
そのほかにも、モニター画面に変化(動き)があると録画・通知する「動体検知」や、チャイム・犬の鳴き声などを感知してお知らせしてくれる「音センサー」など、室温以外の状況も監視できるのでセキュリティ対策にもおすすめです。
本体が動くペットカメラでリモコンも便利
ペットカメラのなかには、スマホを使ってカメラ本体をラジコンのように動かせる移動式ペットカメラもあります。
広範囲の映像をモニターできるだけでなく、リモコンの電波が届きにくいお部屋でも移動して操作できるので便利です。
温度を監視できるペットカメラはこちらの記事でもまとめています。ペットカメラとスマホで温度を監視!お留守番の熱中症対策に
まとめ
メーカー純正品が安心・最適ですが…
純正品以外の遠隔操作リモコンは、エアコンのメーカー・型式によってうまく作動しないこともあります。
なので、やはりメーカー製のリモコン・アプリがおすすめですが問題はコストの部分。
エアコン買い替えはあまりにハードル(予算)が高いので、まずは安いIRリモコンでお試ししてみるのが無難です。
エアコンの遠隔操作は法律で規制!?
パナソニックなどは早くからエアコンの遠隔操作機能を開発していましたが、法律(電気用品安全法)で電化製品の電源を遠隔操作で入れることを規制されていました。
最近になって規制が緩和され、IoT家電やHEMS住宅など外出先から監視・操作できる商品やサービスが増えてきました。
それでも、目に見えない場所で電源をつけるのは注意が必要ですので、エアコン周りの環境などお出かけ前にきちんとチェックしておく必要があります。
エアコンの遠隔操作は運転確認が大事
エアコンの遠隔操作はきちんと運転しているか「確認」ができることが重要なポイントです。
メーカー製のアプリは運転確認もできておすすめですが、アプリ利用者の口コミを見ると純正でも動作が不安定になることもあるようなので完全に信用しきるのは少しキケンです。
やはり、間違いないのはきちんと動いているか自分の目で確かめること。
そういった意味ではカメラ付きの遠隔操作リモコンにしておくのがベストとも言えます。