羽毛布団を自宅で洗濯する時の洗い方/干し方とお手入れ方法まとめ
羽毛布団を自宅で洗濯するというと、シニア世代にはありえないと思う方も多いでしょう。
ですが、最近は「洗える羽毛布団」も増えており、自宅で洗濯できることをメリットにしている布団もあったりします。
羽毛布団の洗濯方法はそんなに難しいものではありませんが、洗濯後の乾燥(干し方)を失敗するとせっかくの羽毛布団が台無しになってしまうことも。。。
そこで今回は、羽毛布団を自宅で洗濯する際の『洗い方』『干し方』とあわせてお手入れ方法についてまとめてみました。
目次
羽毛布団につく「汚れ」や「臭い」
羽毛布団は冬から春にかけて使用しますので、その間のホコリや汚れも結構たまりますし、シーズン終わりの時期はダニや花粉も活発に。とくにシニア世代になると「臭い」もつきやすいので気になるところです。
臭いの原因は寝ている間の汗や皮脂
季節に関係なく人は寝ている間に汗をかきます。
その量は一晩で大体200CCから300CCと言われ、その汗が羽毛布団に吸収されます。
汗の中の水分は羽毛布団によって吸収・発散されますが、皮脂や汗の中に含まれる塩分・アンモニアなどはそのまま溜まってしまいます。
そうすると汗や皮脂を吸って嫌な臭いがするようになるだけでなく、羽毛布団自体の保温機能も低下してしまいます。
ダニやハウスダストはアレルギーのもと
部屋の中には衣類などの繊維クズ・ダニの糞や死骸・花粉・カビ・タバコの煙など肉眼では見えないハウスダストが多数存在しています。
毎日羽毛布団を使っているうちに、布団の中はそれらのゴミがたまり不衛生な状態になっています。
とくにダニはアトピーなどアレルギーの原因になることもありますので、定期的に手入れをすることが大事です。
シーズン終わりの収納前にお手入れ
羽毛布団はシーズン終わりにお手入れしてから収納しますが、汚れや臭いがきちんと取れないまま収納袋にいれると次のシーズンに臭いがひどくなっていたり汚れが取りづらくなります。
片付ける前にしっかりお手入れしておくのがおすすめです。
羽毛布団の手入れ方法
羽毛布団のお手入れ方法は大きく分けて3通りになります。
干す(天日干し)~シンプルでエコ
羽毛布団は干すことで、
①湿気をとり、
②羽毛の保温性を高め、
③かさ高(弾力性)が高まり、
④日光による殺菌効果
があります。
干すテマはかかりますが、一番エコなお手入れ方法です。
乾かす(布団乾燥機)~花粉症やPM2.5対策に
羽毛布団は天日干しするのが簡単ですが、最近は「PM2.5」も多いですし羽毛布団のシーズン終わり(3月~4月)は「花粉」も多い時期で外に干すのがためらわれます。
そんな時に便利なのが『ふとん乾燥機』
ふとんを持ち運ぶ必要がないのでシニア世代にはおすすめです。
ただし、ふとん乾燥機を使って乾燥させる場合は高温になりすぎないよう気をつけましょう。70℃以上の高温で長時間乾燥させると羽毛が劣化してしまうことがあります。
洗う(洗濯・クリーニング)~汚れ・臭いがひどい時
天日干しやふとん乾燥機だけでは、羽毛布団の中にたまった皮脂やアンモニア・塩分などを除去することはできません。
ですので、汚れや臭いがひどい時にはやはり羽毛布団も「洗濯・クリーニング」が必要になります。
羽毛布団の干し方
羽毛布団は天日干しできますが、条件によっては羽毛が劣化することもあるので以下のような点に気をつけましょう。
天日干しのコツ
- 干す日は湿度が低く天気がいい日を選びましょう。
- 干す前に羽毛布団を小さくたたんで布団の中の空気を押し出します。
こうすることで布団の中の臭いを含んだ空気を外に出し新鮮な空気と入れ替えます。 - 干す時間帯は朝や夕方は湿度が高いので避け、午前10時から午後3時頃までの間が適しています。
風通しの良い場所で片面1時間ずつ合わせて2時間程干すのが良いでしょう。 - 直射日光がキツイ場合は、生地の色あせや羽毛の劣化を防ぐため、カバーをした状態で干し、時間も片面30分~40分、両面で60分~80分程度に短めにします。
羽毛布団を干すときの注意点
- 羽毛布団を布団たたきで強くたたくのはNG
- パンパンと強くたたくと布団の中の羽毛や生地を傷めてしまうことになります。
ホコリが気になる時は布団を振るか、軽くはたいてください。 - 真夏の直射日光があたる場所では長時間干さない
- 羽毛は高温下で長時間放置すると損傷し、保温力が低下してしまいます。
また羽毛布団の側生地がシルクなどの場合は、長時間日光にあてると変色することもありますので注意が必要です。
干した後の布団・カバーの手入れ
天日干しが終わって室内に取り込んだら羽毛布団の表面全体についたホコリを掃除機で吸い取ります。
外で干すと花粉やホコリ・黄砂やPM2.5などがつきますので丁寧に取り除いてください。
とくにキルティングの縫い目にはホコリなどが溜まりやすいのできれいに取り除きましょう。
羽毛布団はカバーをつけたまま干して、あとからカバーを取り替えるのがおすすめです。
羽毛布団を干す頻度は?
羽毛布団は吸湿・発散性に優れているため、綿布団のように頻繁に干す必要はなく、月に1回程度で十分です。
羽毛布団を自宅で洗濯できる?
羽毛布団はクリーニングに出すのがおすすめですが、自宅で洗濯できるものもあるのでその条件と洗濯表示についてまずはチェックしましょう。
家庭でも洗濯できる羽毛布団
家庭でも洗濯できる羽毛布団にはいろいろ条件があります。
以下の内容を満たしていないものは家庭での洗濯はできませんので、きちんとチェックしておきましょう。
- 洗濯表示が『水洗い洗濯可能』になっている
- キルティング状に縫い目が入っている。
- 詰めものがダウンとフェザーのもの
- 羽毛布団の布地が傷んでいないもの
※2)キルティング状でないものは、洗濯すると羽毛が偏ってしまい元の形に戻らなくなってしまいます。
※3)ダウンが多いもの程良いですが、詰め物に羊毛を使っているものは家庭洗濯NGです。
※4)布地が傷んでいたり穴があいたりしていると、洗濯中に中の羽毛が飛び出してきてしまいます。
洗濯表示
羽毛布団は洗濯できても「手洗い限定」など制限がありますので、洗濯表示をよく確認したうえで洗濯する事が大事です。もしこのマークがある場合は水洗い不可ですから家庭洗濯はNGです。
洗濯機(ドラム式)かお風呂(浴槽)で
羽毛布団を自宅で洗濯するときは、洗濯機か浴槽での手洗いで行います。
洗濯機を使う場合、ドラム式の洗濯機で洗濯容量が最低8㎏以上(できれば10kg以上)のものがおすすめです。
容量が小さい洗濯機やドラム式で無い洗濯機で洗うと水を含んで布団が重くなると洗濯槽やドラムが回らなくなってしまったり無理な回転で側の生地が傷んで中から羽毛が出てきたり、場合によっては洗濯機が故障したりする恐れがあります。
天気の良い晴れた日に
すごくあたりまえのようなことですが、羽毛布団は洗濯後の乾燥が非常に重要なので、洗濯は天気の良い晴れた日にできれば2~3日は晴天が続く期間に行いましょう。
おすすめの洗剤・柔軟剤は?
洗剤は通常洗濯に使う洗剤ではなく おしゃれ着洗いの中性洗剤(エマール・アクロンなど)を使います。
よく使う弱アルカリ性の洗濯洗剤だと、羽毛が溶けて団子になり乾燥させても元に戻らなくなる危険性があります。
また、柔軟剤は入れません。柔軟剤を入れるとふわふわになりそうに思いますが、これが逆効果で羽毛が寝てしまうのでボリューム感がなくなってしまいます。
羽毛布団の洗い方(洗濯機)の手順
ドラム式洗濯機で羽毛布団を洗濯する場合の手順を以下にまとめてみました。
①予洗い
羽毛布団の襟の部分など汚れのひどいところを部分洗いします。
水をつけたスポンジなどに、中性洗剤の原液をつけて、汚れた部分を叩くようにして馴染ませます。
②洗濯用ネットに入れる
羽毛布団を縦方向の三つ折りにして筒状に丸めて中の空気を押し出した後、紐で縛ってから布団が入る大き目の洗濯用ネットに入れます。
空気を押し出すことで羽毛布団に水を含ませやすくなります。
③水に浸ける
洗濯機に半分ほど水を入れ、その中にネットに入れた羽毛布団を入れます。
羽毛布団は水に浸けても浮いた状態になりますので、水の中に押し込んで沈めます。
洗濯は水温30度以下の水を使うようにします。お湯を使うと羽毛同士がくっついてしまう恐れがあります。
また、風呂の残り湯など汚れた水は使ってはいけません。
④洗濯コースを選ぶ
洗濯機のコースを選びます。「布団あらいコース」があれば最適ですがなければ「毛布コース」を選択します。
水量を必要なだけ追加した後、中性洗剤を入れてスタートボタンを押します。
⑤布団をほぐす
洗い・すすぎ・脱水の洗濯が終了したら、中から羽毛布団を取り出して布団の中の羽毛を軽くほぐします。
羽毛をほぐす際は側生地を傷めたりしないように優しくほぐします。
羽毛布団の乾燥方法
洗濯が終わったらしっかりと乾燥させますが、洗濯機の乾燥モードは使えないので気をつけましょう。
洗濯後の干し方
最後に乾燥させるために外に干します。
洗濯機についている乾燥機を使うと羽毛を傷めてしまいますので、乾燥機がついていても使いません。
外で羽毛布団の間の通気が良くなるように物干しざおを2本用意して、羽毛布団をしっかり広げて干すやり方がおすすめです。
乾くまでに時間がかかるので、できれば日陰に干し、何回かひっくり返して表と裏の両面を均等に乾かします。
便利な浴室乾燥機
最近はマンションでも「浴室乾燥機」が付いているお家もあります。
こちらは極端に高温の温風が出るタイプは少ないのでついているお家は活用されるのがおすすめです。
羽毛復元
ある程度乾いたら、乾燥の仕上げとして、キルティングを両手で挟んで軽くポンポンと叩いて中で片寄ったり固まった状態になっている羽毛を軽くほぐします。
その後、羽毛布団を竿から外して数回軽く振って整えてからもう一度竿にかけて乾燥させると一層ふわふわ感が増します。
羽毛布団を自宅で洗濯する時の注意点
実際に羽毛布団を自宅で洗濯すると思わぬ失敗があったりもしますのであらかじめ予想して対策しましょう。
水を含むとかなりの重さに…
羽毛布団は吸水性もいいので洗濯機で脱水したあとも結構な重さがあります。
ましてやお風呂で手洗いとなると脱水も充分にできないので運ぶのにも一苦労。
シニア世代はドラム式洗濯機がなければ自宅での洗濯は諦めましょう。
なかなか乾かないと臭いが…
さきほどもご説明しましたが、羽毛布団はしっかり乾燥させられるかどうかが仕上がりの肝になります。
湿ったままの状態が続くと羽毛の臭い(ケモノ臭)が強くなるのでとにかく早く完全に乾燥させることが大切です。
羽毛布団の自宅での洗い方・干し方まとめ
羽毛布団を乾燥のみコインランドリーで
どうしても乾きが悪い時はコインランドリーで「乾燥だけ」行うのもひとつの方法です。
乾燥にかかる料金は軽いタイプ(14kgぐらいまで)なら600円~700円、重いタイプ(25kgぐらいまで)でも900円~1000円程度です。
コインランドリーで羽毛布団を洗濯・乾燥した時の料金や時間はこちらの記事をご参考に。羽毛布団をコインランドリーで洗濯/乾燥する時の料金や時間は?
シニア世代には布団の宅配クリーニングも
足腰に大きな負担をかけられないシニア世代には、自宅で布団の洗濯はやはり厳しいところ。。。
収納袋に入れて片付けるのも大変なので最近は「保管サービス付きの布団宅配クリーニング」といった便利なサービスもありおすすめです。
布団の宅配クリーニングについてはこちらの記事をご参考に。布団の宅配クリーニングを比較!値段が安い&保管期間が長いのは?
日頃からお手入れ・対策をしておきましょう
汚れや臭いがつくのを抑える方法としては、羽毛布団を使う時は全体に布団カバーをかけて使うことをおすすめします。
カバーをつけておけば汚れてもカバーを外して洗えますので羽毛布団自体が汚れるのを少なくすることができ、ハウスダストによる汚れを防止する効果もあります。
また、臭いを和らげるには乾燥と通気をよくすることも大切ですので、天日干ししたり、乾燥機を使うなど定期的にお手入れをするようにしましょう。