省エネエアコンの選び方~電気代の計算方法と節約のコツ
目次
選ぶなら電気代を節約できる省エネエアコン
エアコン選びでなんといっても気になるのが『電気代』
エアコンは家電製品のなかでも消費電力が高く、10年以上長く使うものですからやはり節電にもなる省エネタイプの商品がおすすめ。
ですが、最近のエアコンは省エネルギー法のおかげ(せい)で、省エネ基準達成率を達成していないエアコンは販売できなくなりました。
つまり、安いエアコンを選んでも10年前のエアコン(同じ価格帯)よりも省エネになっています。
もちろん、そのなかでもさらに消費電力の低い(=電気代の安い)ものもあるので本体価格と見比べて選びましょう。
エアコンの電気代表示は年間消費電力
エアコンメーカーの各カタログに記載されている消費電力量は、1日単位や1時間単位での表示はなく「期間消費電力量」となっています。
出典:http://www.mitsubishielectric.co.jp
同じく、家電量販店や電気屋などのチラシや店頭に表示されているエアコンの電気代も、すべて期間消費電力量が基準になっているので年間電気代としての目安表示になっています。
- 期間消費電力量とは?
- エアコンは冷房と暖房で消費電力が異なり、使用する期間や時間によっても変わるため、夏場の3.6か月(6/2~9/21)と冬場の5.5か月(10/28~4月14日)の朝6時から夜24時までの18時間に使用した場合の消費電力量合計を目安として記載されています。
エアコンの電気代の計算方法
計算方法は簡単で、上記の期間消費電力量に電力量料金(約27円/1kWh)をかけた金額になります。
たとえば、期間消費電力量が1000kWhのエアコンなら、
1000kWh × 27円 = 27,000円
で、年間電気代は約27,000円と表記されます。
エアコンの電気代は冷房より暖房が高い
エアコンの冷房と暖房の電気代はどちらが高い?
毎年の電気料金を見れば一目瞭然ですが、やはり暖房を使う冬場の方が断然高くなります。
室内の適温が28度前後だとして、日本なら夏場の外気温はどんなに高くても40度前後でその差は10度前後ですが、冬場の気温は0度~5度や地域によっては氷点下になり温度差が20度以上になります。
つまり、温度差が大きいほどエアコンの消費電力量=電気代があがります。
エアコンの電気代は使用頻度(期間と時間)で比較!
上記でご説明したとおり、年間電気代のうち「暖房」の使用期間は6割を占め、暖房の方が電気代が高くなります。
ですので・・・
- エアコンは冷房しか使わない
- エアコンをつけるのは真夏だけ
- 日中昼間は仕事で外出している
- 暖房は灯油を併用している
という方は、表示されている電気代よりも安くなるため、高価な省エネエアコンを選んでも電気代の差がほとんどでないことも多々あります。
また、高いエアコンは電気代以外に「お掃除ロボット」や「気流コントロール」などの機能がついている分お値段が高くなっているというケースあるのでしっかりとした見極めが大切です。
エアコン能力で比較~4.0/2.8/2.2kw電気代が安いのは?
たとえば、木造6畳のお部屋に三菱インバーターエアコン「霧ヶ峰Zシリーズ」
- 2.2kwの木造6畳用エアコン
- 2.8kwの木造8畳用エアコン
- 4.0kwの大容量エアコン
それぞれをつけた場合、どれが一番「電気代が節約」できるでしょう?
出典:http://www.mitsubishielectric.co.jp
答えは、ほぼ全て同じです。
三菱だけでなくインバーターエアコンの能力は可変することができます。
つまり、この2.2kwインバーターエアコンは、能力を0.6kwまで落とせて、最大3.4kwまで引き出すことができます。
出典:http://www.mitsubishielectric.co.jp
同じく、4.0kwタイプも能力を0.6kwまで抑えることができます。
つまり、小さなお部屋で使う時は2.2kwと消費電力は同じです。
逆に、すぐにお部屋を冷やしたいときには最大5.3kwまでのハイパワーが出せます。
なので、この場合で大切なポイントは最小能力とその消費電力量です。
エアコンのつけっぱなし~最小能力時の消費電力がポイント
エアコン選びで電気代のポイントになるのが、どこまで節約(省エネ)運転ができるか?
エアコンは自動運転にしてつけっぱなしにしておくのがよいといわれます。
自動運転モードにしたエアコンは、部屋の温度が設定温度になると弱運転になりますが、その時に最小能力が小さいほど消費電力を抑えることができます。
エアコンをつけっぱなしで使うという方は、そのあたりもエアコン選びの目安されてみてください。
ちなみに現行機種の2.2kwクラスで、冷房の最小運転時に一番消費電力が小さいのが上記の三菱霧ヶ峰のZシリーズになっています。
エアコンの電圧200Vと100V
ちなみにさきほどのクイズですが、人によっては4.0kwが200Vだから一番電気代が安くなる!
という答えを出されるかたもいます。
ですが100Vでも200Vでも消費電力量は同じですので、今回は「全部同じ」にさせていただきました。
4.0kwを超える大容量エアコンは、電気をスムーズに流せる3線式の200Vタイプが多くなります。
いままで100Vエアコンを使用していた所へ付け替える場合は、200V配線・コンセント交換等の工事が必要になるので選ぶ際は注意しましょう。
エアコン選びでお部屋の広さ(畳数)や能力(kw)で悩まれている方は、こちらの記事も参考にされてみてください。