賛否両論!話題のfacebook広告『不適性検査』のターゲット選定が秀逸
われわれシニア世代にも、スマホやタブレットを持ってる人が増え、LINEやfacebookをやってるよ!という方もちらほら。
最近はどちらのアプリも広告ツールとして、ビジネスに利用している企業も増えています。
そんな中でこれはうまい!と感じた広告をひとつご紹介。
※広告手法がいいね!であって内容については判断しかねますのであしからず
目次
話題のfacebook広告「不適性検査スカウター」
サービス名からして、批判が出そうなこのサービス。
内容としては、企業側が採用をする前にどんな人材かを判断するために学力や資質・ストレス耐性を診断できるというもの。
つまり、不適性な人材を見抜くためのツールだそうです。
facebook広告へのコメントは賛否両論
上記のfacebook広告の「コメントをする」ボタン(吹き出しアイコン)を押すと、企業のfacebookページにリンクするので広告につけられたコメントが閲覧できます。
コメントをするボタンを押してもコメントは書かなくて大丈夫ですのでご安心を。
※閲覧にはfacebookへのログインが必要です。
ご覧になってわかるとおり、
- このサービスで人の素質が判断できるのか?
- こんなサービスを使う企業はブラックだ!
- どこの会社が採用しているのか教えて欲しい
- 社長の適性検査を作ってほしい
- 社員を教育し、成長させるのが企業の役目
といった批判的な意見が目立ちます。
ただ中には
- 正社員を簡単には解雇できない現状では必要
- 採用面接だけでなく多角的に情報は得るべき
- 企業は学校(教えるところ)ではない
という意見も出ています。
どちらにも言い分がありますが、この「どちらも」はおそらく経営者(雇う側)と従業員(雇われる側)になるのではないかと思います。
facebook広告のメリット・デメリット
さて、ここで確認しておきたいのがfacebook広告のメリットについて。
いくつかありますが、「コメントをつける」ことができ、それが「口コミとして拡散」されていくというのが特徴で、しかも実名制なのでその情報の「信憑性」が高くなります。
ただし、これはメリットであり大きなデメリットになることもあります。
上記のように批判的な意見・コメントが多く寄せられ、それが拡散していくと企業やサービスのイメージを落とすこととなり、俗にいう「炎上」で大損害を被るケースもあります。
「不適性検査」広告のターゲットは?
では、今回のケースだとどうでしょう?
このサービスに対して批判的な意見を投稿しているのは「雇われる側」が多数です。
ですが、このサービスを売りたいターゲットユーザーは「雇う側」です。
ですので、どんなに「雇われる側」からの批判意見が出ても、「雇う側」から見れば同意・共感できない意見が多数です。
それどころか、社長や上司・企業に対する不満を書けば書くほど
「こういう人材がいるから慎重にせねば」
と、仮想敵であったはずの誰かがリアルな敵対者として現れたことで、より一層「雇用」に対して慎重になり、サービスの利用を検討するようになります。
批判的な意見も拡散の手助けに
Facebookのメリットでもお伝えしたように、広告にコメントしたり、シェアすることで広く拡散していきます。
そのなかには「雇う側」「雇われる側」どちらもいるでしょう。
そして、一般的にその割合は2:8程度と言われています。
もし、この広告が「雇う側」だけに拡散される広告であれば2割ですのでまず大きくは伸びないでしょう。
そこに8割の「雇われる側」が拡散者として参加することでより効果的な宣伝ができています。
広告を見る人の行動をターゲティング
facebook広告は、ターゲットユーザーを地域や性別・職業・既婚などさまざまな属性でターゲティングできますが、そのユーザーが何を考え、どのように動くかを理解していないと効果のある広告は作れません。
今回のような手法はまさに広告を見るユーザーの感情・行動特性を十二分に理解した広告手法と言えるでしょう。
広告は俯瞰で見る心の余裕を
広告ひとつにもさまざまなテクニックが隠されているので、それを見抜く俯瞰した視点を持つと違った楽しみ方ができます。
また最近は、
- 「1日5分で月100万円稼げる」
- 「スマホでポチポチするだけで日給5万」
など怪しい広告も増えているので、とくに高齢者や主婦の方は俯瞰=少し離れた視点で見るように注意しましょう。