ロフトの暑さ対策グッズ~サーキュレーターの使い方とおすすめ機種

夏のロフトの暑さ対策

最近は戸建てのアパートでロフトつきの部屋が増えていますが、ロフトのエリアは「エアコンが届かない」「熱がこもりやすい」など夏場の暑さが問題になる物件です。そんなロフトの暑さ対策でおすすめの方法をまとめてみました。

ロフトつきアパートの暑さ

暑さの原因は?

暖かい空気は軽く高いところへ、冷たい空気は低いところへ流れます。

暑い夏場はロフト部分に熱気が溜まり、エアコンも冷えるのは下の部屋ばかり。

さらにアパートのロフトは屋根からの熱もダイレクトに伝わります。

その結果、ロフトの温度はリビングなど下のフロアに比べ5℃くらい高くなります

睡眠時は熱中症の恐れ

ロフトはベッドとして寝るために使うことが多いので夜の暑さが一番の悩みに。

私たちは夜寝ている時、通常でもにコップ1杯の汗をかくと言われますが、温度が高くなるロフトはさらに汗をかきやすい環境。

就寝中に脱水症状を起こし、熱中症に陥るリスクも高いのが夏場のロフトです。

睡眠中の熱中症に注意

そんなロフトの暑さ対策グッズと効果的な使い方をご紹介。

ロフトの暑さ対策

空気の循環(サーキュレーション)

部屋を涼しくするにはエアコンを使うのが効果的ですが、ロフトはエアコンより高い位置にあることが多く冷気が届きません。

ですので、ロフトの暑さ対策には

  • ロフトにたまった暖かい空気を出す
  • ロフトに冷たい空気を送る

シンプルな空気の循環がポイントです。

空気の循環

風の通り道を作る=熱気を逃がす

暑さ対策には、空気を循環させると同時に熱気を室外に逃がすことも重要です。

熱の逃げ道

ロフトに天窓が付いている場合は、熱気を外に逃がす「出口」として使えます。天窓と同時に下のフロアの窓を開け外気の「入口」を作ると風の通り道ができ、熱気をよりスムーズに逃がせます。

この時、部屋が密閉しているほど流れは強くなるのでそれ以外の窓やドアは閉めておくのも効果的です。

日中の外出時に効果的

夏場に部屋を閉め切って外出すると部屋の温度は外気より暑くなることも。。。

上記の対策をしておくことで、帰宅時の部屋のの暑さ・ロフトの熱も和らぎます。

ただ、天窓を開けて換気するときは、虫などが外から侵入しないよう網戸をしたり、下のフロアの窓も外出時は防犯を考慮した対策(柵のある窓や小窓を開けるなど)をおすすめします。

ロフトの暑さ対策グッズ

サーキュレーター

サーキュレーター

強制的に空気を循環してくれる「サーキュレーター」はロフトの暑さ対策に必須のおすすめグッズです。

サーキュレーターの効果

強い風をまっすぐ遠くまで届ける能力があり、部屋の中の空気を強制的に循環させてくれます。

エアコンなどと併用することで電気代の節約にもなる費用対効果の高いアイテムです。

サーキュレーターはないけど扇風機ならあるから代用できる?という相談もありますが、結論から言うとサーキュレーターほど効果的ではありません

扇風機とサーキュレーターの違い

サーキュレーターはその名の通り主目的が「空気を循環させる」ための機器で、扇風機は身体に直接風をあてて「涼しさを感じる」ための機器です。具体的な違いを比較してみると。。。

サーキュレーター/扇風機 比較表
 サーキュレーター扇風機
目的室内の空気を循環させる身体に直接風を当てて涼しさを感じる
風のタイプ風は強く真っすぐに遠くまで届く。風は拡散するので遠くまで届きにくい。
風向き風を正面、左右、真上に送ることができる風を正面、左右に送れるが真上には送れない
風量風量が多い風量は少なめ。優しい風が送れる
音・振動音や振動が扇風機より大きい音は比較的静かで、風量も微調整が可能
価格・相場3,000円~10,000円3,000円~10,000円

もちろん、扇風機でも送風と空気の循環はある程度できるので、扇風機をロフトの寝室近くにおいて空気を循環させ、熱気を逃がすような使い方をすれば暑さ対策になります。しかし、下のフロアから冷気を送るなどは扇風機では厳しいです。

サーキュレーターは真上(90度)に風を送ることができるタイプもあるので、ロフト部屋へ空気を送るのにも適しています。

それぞれの価格はさほど変わらないので、ロフト用に新しく購入するなら効率のいいサーキュレーターがおすすめです。

使い方と設置場所

ロフトの空気を循環させるサーキュレーターの使い方としては大きく2つ

  • ロフトから暑い空気を出す
  • ロフトへ冷たい空気を送る

通常のお部屋であればサーキュレーター1台で十分な効果がありますが、ロフトの場合は上下に1台ずつ置いて、2台を併用運転するとより効果的に空気を循環させることができます。

また、エアコンと併用するなら下のフロアへ設置して冷気を送るのがベストです。

一般的なロフト部屋でサーキュレーターを使う場合におすすめの設置場所は以下のようになります。

ロフトの熱気を逃がす

サーキュレーターをロフトに設置

ロフトにたまっている熱気を逃がすために、サーキュレーターをロフトの奥に設置し、水平に風を送ります。

エアコンの冷気を送る

サーキュレーターを1階に設置

エアコンの冷気だまりあたりにサーキュレーターを置いてロフト方向に冷気を送ります。

また、エアコンの風向きを水平にして、冷気が落ちるあたりに風を向けて上方へ流れを作るのも効果的です。

空気の通り道に沿って

サーキュレーターを1階とロフトに設置

先に説明した風の通り道をさらに強める方法です。

サーキュレーターを窓に向けて使うのも定番の方法で、天窓に向けるサーキュレーターをロフトに設置するだけでも排熱の効果が高まります。

天井からの熱を防ぐ

サーキュレーターをロフトに設置し、天井に送風

ロフトの暑さは屋根からの熱気も影響するので熱を逃がすために、サーキュレーターを斜め上にし天井方向に風を送ります。

部屋全体の空気を循環

サーキュレーターを1階とロフトに設置

ロフトにたまっている熱気を上部に逃がし、1階のサーキュレーターでロフトに冷気を送ることで部屋全体の空気循環を行います。

エアコンの位置へ上手く空気を移動できれば、効率よく熱気を排出できます。

部屋の状況や日当たり・時間帯などでも変わりますので、上記の設置場所はあくまで参考としてケースバイケースで対応するのがおすすめです。

価格と選び方

サーキュレーターは2,000円台から10,000円位まで、各メーカーからたくさんの種類が販売されています。

どれも扇風機のようで同じに見えますが、細かい機能の違いがあるので下記のようなポイントで選ぶのがおすすめです。

風量・羽サイズ

サーキュレーターの風量(パワー)は「羽サイズ」で決まり、それにより適応畳数も変わってきます。もちろん風量が大きいほど、スピーディに空気を循環できるので予算と相談して大きめのものを選ぶのがおすすめです。

ちなみに、羽サイズはサーキュレーター本体型式の数字部分になっていることが多いので型番ですぐに判別できます。

首振り角度

サーキュレーターは左右だけでなく上下への首振り角度が大きい設計になっています。

機種によっては最低水平(0度)から70度前後までしか上を向かないものもあるので、できれば-10度から真上(90度)まで可動するタイプがさまざまなロフトの環境にあわせられるのでおすすめです。

自動首振り

扇風機と違って首振り機能はそこまで重要ではありませんが、部屋全体の空気を循環させる意味ではあると便利な機能です。

機種によって上下左右を自動でできるものと、左右だけ自動で上下は手動のものがあります。ロフト用には左右だけでも充分です。

リモコン

ロフトの暑さ対策では、サーキュレーターを1階に置く場合が多いのでわざわざ降りて操作するのも大変ですのでリモコンがあると重宝します。

おすすめのサーキュレーター

人気の格安サーキュレーター

暑さ対策はしたいけど、あまりお金はかけたくない。サーキュレーターがどれくらい効果があるか不安。という方におすすめ。

リモコンやタイマーなど機能はほとんどついていませんが20cm羽でサーキュレーターとしての性能は充分

サーキュレーターのお試し、ロフトへの追加を検討されている方に。

首振り機能つきパワフル&静音タイプ

サーキュレーターの定番メーカー「アイリスオーヤマ」の大風量&静音モードつきタイプ。

左右だけですが首振り機能もついてこの価格と人気の機種。

上下の首振り角度も-20度から90度までの6段階で調整できるのでロフト部屋用におすすめ。

23cmパワフルサーキュレータ・リモコン付き

羽径23cmと大風量タイプで2階のロフト部分まで効率よく冷気を送ることができます。
機能も上下左右首振り・DSCモーター・タイマーにリモコンつきで欲しい機能がほぼすべてついて1万円前後とお買い得な機種です。

シーリングファン

シーリングファン

ちょっと値段が高く、取付けの工事も必要ですが、部屋の空気を循環させる方法としてシーリングファンをつけるのもおすすめです。

シーリングファンには、薄型・小型のものから、吹き抜けや傾斜天井用の大型のものまでたくさんの種類があります。

シーリングファンの効果

シーリングファンの機能の特徴は、大きな羽根がゆっくり回り、部屋の空気を循環させてくれます。

また、リモコン操作で回転の向きを変えることができますので、夏の暑さ対策時には左回転で風を下向きにし冷房効率をアップ、冬の寒さ対策時は右回転で風を上向きにし暖房効率をアップすることができます。

価格は通販ショップで1万円~5万円くらいで、別途取付け費用が1万円位必要です。

遮光・断熱グッズ 天窓の暑さ対策

天窓は室内に光を取り入れたり、ロフトの熱を逃がす役割として便利ですが光・熱の入り口にもなります。

冷房をかける場合は天窓をしめますが、この天窓に窓用の断熱シートやフィルムを貼っておくと遮光・断熱ができロフト・部屋を効率よく冷やすことができます。最近ではスプレーするだけの簡単なグッズもあり形状が特殊な天窓におすすめです。

窓用の暑さ対策グッズはこちらでまとめています。

寝るときの暑さ対策

ロフトの暑さは基本的に夜、睡眠時に悩まされることが多いので、寝るときの暑さ対策を考えるのも有効な対策方法です。

寝るときは扇風機を使う

サーキュレーターの方が空気を循環するには効率的ですが、振動や音がうるさいものもあるので、そのせいで寝つきが悪くなっては元も子もありません。

ですので、睡眠時は下のフロアだけサーキュレーターにして、夜は静音タイプの扇風機に替えるのもおすすめです。

扇風機の前に冷凍ペットボトルを置く

サーキュレーターを使ってもやはり、エアコンの冷気を100%活かすことはできないので、涼感を得るためにサーキュレーターや扇風機の前に凍らせたペットボトルを置いておくといくぶん体感温度が下がります。

睡眠時の暑さ対策グッズを使う

最近はエアコン冷房が苦手な方向けに、エコな睡眠時の暑さ対策グッズなどもいろいろ販売されていますので、うまく活用するとより快適な睡眠をとれます。

就寝時の暑さ対策グッズはこちらでまとめています。

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