相続税の税率は？改正（基礎控除減額）後の計算方法・早見表

2015/11/9 税金

相続税の税率は、基礎控除額や特別控除額を差し引いた「法定相続金額」によって変動します。今年は基礎控除の減額があり、あなたの税率もアップしているかもしれません。
知っておいて損はない！改正後の相続税・計算方法をまとめてみました。

相続税改正で基礎控除が大幅減額！税率も実質アップ!?

平成27年の相続税改正で税率の変更はなかったものの、基礎控除が減額となり課税対象者が大幅に増加しました。
これまで非課税（税率0%）だった人が、税率10%へと実質アップに！

相続税の計算方法

相続税の計算方法・手順は以下のような流れになります。

ポイントは、「資産総額」から「基礎控除」「特別控除」を差し引いた「法定相続額」に基づく「税率」が何パーセントになるかです。
以下に、それぞれの金額・内容をくわしく記載しています。

平成27年の相続税法改定で、定額控除はこれまでの5,000万円から3,000万円へ、相続人数比例控除は1人当たり1,000万円が600万円へと改正され、基礎控除額が大幅に減額されています。

定額控除	3000万円
相続人数比例控除	600万円×法定相続人数

特別控除のポイントは配偶者の相続税負担に優遇措置がとられているところ。これにより配偶者の税額は大半の方がゼロになります

配偶者に対する相続税額の低減	法定相続分が1億6000万円以下であれば非課税
死亡保険金の非課税限度額	500万円×法定相続人数分まで非課税

控除額差引き後の法定相続金額を対象に各相続人毎に課税

主なパターン（相続資産価格）別の相続税計算の早見表です。

相続資産の価格	相続人	基礎控除額	課税価格	相続税額
5000万円	配偶者のみ	3600万円	1400万円	0円
	配偶者と子1人	4200万円	800万円	40万円
	配偶者と子二人	4800万円	200万円	10万円
	配偶者と子3人	5400万円	0円	0円
	配偶者なし子1人	3600万円	1400万円	160万円
	配偶者なし子2人	4200万円	800万円	80万円
	配偶者なし子3人	4800万円	200万円	20万円
6000万円	配偶者のみ	3600万円	2400万円	0円
	配偶者と子1人	4200万円	1800万円	90万円
	配偶者と子二人	4800万円	1200万円	60万円
	配偶者と子3人	5400万円	600万円	30万円
	配偶者なし子1人	3600万円	2400万円	310万円
	配偶者なし子2人	4200万円	1800万円	180万円
	配偶者なし子3人	4800万円	1200万円	120万円
7000万円	配偶者のみ	3600万円	3400万円	0円
	配偶者と子1人	4200万円	2800万円	160万円
	配偶者と子二人	4800万円	2200万円	112万円
	配偶者と子3人	5400万円	1600万円	80万円
	配偶者なし子1人	3600万円	3400万円	480万円
	配偶者なし子2人	4200万円	2800万円	320万円
	配偶者なし子3人	4800万円	2200万円	220万円
8000万円	配偶者のみ	3600万円	4400万円	0円
	配偶者と子1人	4200万円	3800万円	235万円
	配偶者と子二人	4800万円	3200万円	175万円
	配偶者と子3人	5400万円	2600万円	137万円
	配偶者なし子1人	3600万円	4400万円	680万円
	配偶者なし子2人	4200万円	3800万円	470万円
	配偶者なし子3人	4800万円	3200万円	330万円