スタッドレスタイヤ交換時期の目安と寿命をのばす保管方法
スタッドレスタイヤは通常の夏タイヤに比べて寿命が短いのが特徴です。製造から何年ぐらい走れるのか?交換時期を判断する基準・目安とタイヤの寿命を延ばすためのおすすめの保管方法などについてまとめてみました。
目次
スタッドレスタイヤの交換目安は?
プラットフォームが現われた時
スタッドレスタイヤの交換時期の目安としては、タイヤの溝が新品時の50%以下になった時です。
この50%の判断をするのに役立つのがタイヤの接地面にある『プラットフォーム』です。
これは、タイヤの摩耗の程度を目で確認できる印で、タイヤの側面4カ所についている矢印が指している方向に現れます。
スタッドレスタイヤの寿命(年数・走行距離)は?
経過年数
スタッドレスタイヤのゴムは雪の上や氷の上でも滑らないようにするため、夏用タイヤよりも柔らかい素材が使われています。
新品の時は柔らかいのですが時間が経つにつれて硬化するため、表面が劣化したり全体が変形したりします。
スタッドレスタイヤとしての性能を発揮できる柔らかい状態が維持できるのは環境にもよりますが2年~4年と言われています。
走行距離が少なく夏場の未使用時の保管状態が良好であれば4年くらい使えますが、オフシーズンの保管の方法・状態が悪かったりすると2年くらいで柔らかさを失い、スタッドレスタイヤとしての性能を失ってしまいます。
性能(柔らかさ)をチェックするにはタイヤショップで依頼すれば、専用の「タイヤ硬度計」を使って簡単に測定してくれます。
製造から2年が経過したスタッドレスタイヤは、履き替えの前にチェックしておきましょう。
走行距離
2年間くらいの使用でも走行距離が多いとタイヤのすり減りも早くなり、プラットフォームが現れる状態になった場合は、ゴムがまだ柔らかくてもスタッドレスタイヤとしての寿命となります。
夏用タイヤには何万キロ保証などの表示がありますが、スタッドレスタイヤはメーカーカタログなどの説明資料を見てもくわしい記載はありませんのでプラットフォームだけが目安となります。
とくにスタッドレスタイヤを履き替えせずに、夏の熱いアスファルトを走行すると減りも早いのでシーズンが終わったら早めに夏タイヤに交換するのが寿命を延ばすコツです。
スタッドレスタイヤ⇔夏タイヤの履き替え時期についてはこちらの記事でご紹介しています。スタッドレスタイヤの履き替え時期は?一年中(夏の使用)はNG?
スタッドレスタイヤの寿命を延ばす保管方法
保管の前に洗浄
ゴムが劣化するのを防ぐため、保管前には洗剤で泥や汚れをきれいに洗い落とします。
洗った後は完全に乾燥させ、 前輪後輪が判別できるようにしてタイヤカバーなどに入れて保管します。
ビニール袋などに入れる時は、湿気をとるためタイヤを新聞紙で包んで保管します。
スタッドレスタイヤの保管場所
日の当たる場所は高温になり紫外線によるゴムの劣化・硬化も進みますので、保管場所はできるだけ日陰で風通しの良い場所がベターです。
保管中にタイヤが劣化したり変形したりするのを防ぐため、タイヤの空気圧は通常の半分くらいに減らしておき、次のシーズンが来たときにまた空気を入れて交換するのがおすすめです。
スタッドレスタイヤの置き方
ホイール付きの場合
タイヤは縦型のラックに収納して保管するのがおすすめですが、ホイール付きなら横に置いて上に積み重ねてもかまいません。ただ、一番下のタイヤに圧力がかかり変形する可能性もあるので、たまに上下を入れ替えるようにしましょう。
横にしたタイヤを縦に重ねてもタイヤがつぶれない。省スペースで置ける「タイヤスタンド」なども人気です
ホイール無しの場合
ホイール無しのタイヤは変形しやすいので、タイヤを壁に立てかけるように保管するなどがよいでしょう。
市販のタイヤラックを使うと省スペースで楽に保管できます。