自動車保険を中断証明書で再開~見積もりや等級は?紛失時の再発行は?
中断していた自動車保険を再開する場合や、中断で維持していた等級を家族に引継ぐ場合は『中断証明書』が必要になります。
中断証明書で再開する時の自動車保険料の見積もり方法や等級引継ぎの必要書類のほか、他社でも契約できるのか?紛失していた場合再発行はできるのか?有効期限が過ぎていた場合は?などよくある疑問をまとめてみました。
目次
中断証明書で自動車保険を再開する場合
再開で等級引継ぎするための条件
中断証明書を使って自動車保険を再開する場合、等級を引き継ぐためには次の条件をすべて満たしていることが必要です。
- 中断日から、新しい自動車保険の契約開始日までの期間が10年以内である
- 新しい車を取得してから1年以内の加入である
- 中断前後で車の所有者が同一かその配偶者又は同居の親族であること
- 中断前後で自動車保険の被保険者が同一かその配偶者又は同居の親族であること
- 中断前後で車の用途・車種区分が同一であること
- 海外渡航の場合、新契約の始期日が出国の翌日から起算して10年以内で、かつ帰国日の翌日から1年以内である
自動車保険を再開する時の必要書類
車の譲渡や廃車などの理由で自動車保険を中断していた場合の再開には、下記の2つの書類があればすぐに契約することができます。
- 自動車保険の中断証明書
- 新しく取得した車であることを確認するための書類、車検証の写し等
ただし、海外への渡航を理由で中断していた場合は下記の書類が追加で必要になります。
- 旅券(パスポート)の写しなど入出国を確認できる証明書類
中断証明書は他社でも引継ぎできる?
中断した自動車保険を再開する場合は、同じ保険会社でしか契約できないのでは?と思いますが、中断証明書さえあればどこの保険会社でも再開できます。
自動車保険の見積もり~中断証明書がある場合
中断証明書だとインターネット割引がない!?
最近はダイレクト型の自動車保険などネットで見積もりをできる保険会社が増えていますが、中断証明書がある場合はネットでの見積もり・申し込みができない会社がほとんどです。
その場合は、電話などで直接契約をするカタチになりますが、インターネット割引などが適用されないというデメリットもあります。
7等級ならネット割引の方がお得なケースも
例えば、中断している自動車保険が7等級の場合、新規の6等級と比べて割引率が11%程度の違いですのでインターネット割引の方がお得なケースもあります。
もちろん高い等級であれば、以降も高い割引が続くため長い目でみればお得になりますので、状況に応じて等級を引継ぎするか否かを決めるのがおすすめです。
自動車保険の等級ごとの割引率はこちらをご参考に自動車保険の等級とは?割引率や上がり方~制度の仕組みまとめ
中断証明書ありでもネット見積もりができる保険会社
電話での見積もり・申込みが基本ですが、中断証明書ありでもインターネットで保険料を見積もりできる保険会社も数社あります。
それぞれインターネット割引の適用もあるので下記の一括見積もりサイトなどで試算されてみてください。
- インターネット見積もり・割引ができる保険会社
- ソニー損保
- セゾン
- チューリッヒ(自社発行の証明書のみ)
※各社「海外渡航が理由の中断証明書」は見積もりできません
- 電話での見積もり対応となる保険会社
- 東京海上日動
- あいおい
- アクサ
- アメリカンホームダイレクト
- 三井住友海上
- 損保ジャパン
- 日本興亜損保
- 三井ダイレクト
- SBI損保
中断証明書を紛失!再発行はできる?
もし万が一、発行してもらった中断証明書を紛失してしまった!という場合も再発行は可能です。
その時は、契約を中断した時点の保険会社あてに再発行の依頼をすれば、「中断証明書再発行依頼書」を送ってくれますので、必要事項を記入し提出するだけで再発行してもらえます。
中断証明書の有効期限切れ!延長は?
過去に発行してもらった中断証明書の有効期間を延長することはできません。
有効期間を過ぎた証明書は無効となりますので、再開や引継ぎなどは10年以内に行うようにしましょう。