部屋の寒さ対策グッズ~窓/壁/床/扉の防寒で省エネ暖房
朝晩の気温がぐっと下がる冬の時期は、シニア世代には本当にツライ季節です。
とくに広い部屋(リビングなど)は、石油ストーブやファンヒーターを使わないとすぐに暖まりませんが、火を使う危険性や換気・灯油の補充などいろいろと問題もあります。
そこで、エアコンや電気ストーブ・こたつ程度で寒い冬を乗り切るための、家(部屋)の『寒さ対策グッズ』をまとめてみました。
上手に使えば電気代も抑えることができ、寒い冬を快適に過ごせます。
窓の寒さ対策グッズ
部屋の熱が最も奪われやすいのは「窓」です。
とくにリビングの大きな窓は、断熱などの対策をしていないと部屋の熱が大幅に外に逃げてしまいます。
『部屋の寒さ』を制すには『窓の断熱』から。
ということで、まずは窓の寒さ対策グッズからご紹介します。
効果抜群!窓に貼る断熱フィルム・シート
部屋の寒さ対策で一番人気のグッズは、窓に直接貼って冷気を防ぐ断熱フィルムやシート。
いろいろな種類の製品が販売されているので家の窓に適したものを選びましょう。
水で簡単に貼れる窓ガラス断熱シート
この断熱シートはポリエチレンを原料としており、シートと窓の間に薄い空気の層を作ることで、外気による部屋の冷えを抑えると同時に部屋の暖かい空気が逃げるのを防いでくれます。
シートの貼り付けは水で濡らすだけですの、霧吹きで窓を濡らせばピタッと貼ることができ、作業も簡単で剥がしても跡が残りません。
また、透明度の高いポリエチレンシートなので室内の明るさも確保できます。
断熱シートのサイズは90cm×180cmで厚さは7mmあります。
ホームセンターや通販サイトなどで購入でき、価格も1本入りが1,000円前後、2本入りなら1,600円前後で販売されています。
屋外でも使える窓枠取付けフィルム
3M(スリーエムジャパン)が製造している特殊なポリエチレン製のフィルムで、窓ではなく窓枠に貼るタイプの製品です。
この製品は窓ガラスに直接貼るタイプではなく、窓枠のサッシに両面テープでこのフィルムを貼って、ガラス面との間に空気の層を作り、二重ガラスのような構造にする事で窓から部屋の熱が外に逃げるのを抑えてくれます。
貼り方は簡単で、窓枠にフィルムを貼った後、ドライヤーで温風を吹きかけるとフィルムが収縮しシワがとれきれいな仕上がりになります。
この製品は屋外でも使用可能なので、室内側の窓枠に取付けできない場合は、室外側の窓枠に貼ることもできます。
また、透明なので外の景色も見え、光を遮ることもありません。
フィルムのサイズは1m×3.6mで1,600円~1,800円くらいの価格で販売されています。
取り付け簡単!断熱パネル・アルミシート
窓に貼るタイプの断熱フィルムやシートが苦手という方には、簡単に取り付けできるパネルタイプなどの寒さ対策グッズがおすすめです。
冬・夏使える窓の暑さ・寒さ対策グッズ
シートの表面にアルミを付着させる蒸着処理をしたポリエステルシートを使用した遮光パネルで、冬場の寒い冷気も遮断し部屋の熱が逃げないようにする効果があります。
カーテンレールにS字フックで簡単に取付けでき、窓の大きさに合わせてハサミ等でカットができる簡単で応用の効く寒さ対策グッズです。
大きさは90cm×200cmで2枚セットとなっていますので、窓ガラスの高さが1m以内の窓であれば半分に切って2枚分として使うことも可能です。
冬場の寒さだけでなく、夏場の暑さ対策としても使えますので、シーズンを通して一石二鳥の効果が期待できます。
価格は8,000円~10,000円とほかのグッズに比べると少し割高です。
断熱&遮光効果のあるアルミシート
このグッズは、吸盤で窓に取付けるシートで四層のアルミシートが外の冷気を遮断して、部屋の冷えを防ぐグッズです。
窓ガラスに吸盤を取付け、吸盤のフックにシート本体を引っ掛けて使用しますので作業が簡単なうえ、暖かい日や天気の良い日にはいつでも自由に取り外しができ使い勝手がよいのが特長です。
遮光率も99.9%とかなり高いので、窓の外側に簾(すだれ)として吊るせば、日差しの強い夏場の遮光シートとしても使えます。
シートの大きさは幅80cm☓高さ180cmで、2枚セットの価格が3000円前後となっています。
窓とカーテンの間に置く冷気ブロックパネル
カーテンのすき間から室内に流れ込んでくる窓際の冷気をブロックするグッズです。
使った場合と使っていない場合で約2℃温度差があり暖房の効果も高くなります。
パネルの材質はポリエチレンで大きさは、Lタイプは高さ60cm×幅200cm☓厚さ7mm・Mタイプは高さ45cm×幅200cm×厚さ7mmです。
窓のサイズに合わせてハサミなどで自由にカットして使え、使わない時には外して折りたたむことができますので場所も取りません。
価格はMタイプが800円前後、Lタイプが1000円前後で販売されています。
カーテンにも寒さ対策
寒さ対策グッズとして冷気防止用カーテンも人気があります。
今ついているカーテンと一緒に使用することで、部屋の暖かい空気が外に逃げるのを抑えてくれる効果があります。
レース調のおしゃれな断熱カーテン
今ついているカーテンと一緒にカーテンレールに吊るすだけで窓からの冷気をシャットアウトできるフィルムです。
これをつけると、部屋の寒さ対策と併せて省エネにも効果を発揮します。
サイズは幅100cm×丈225cm☓厚さ0.1mmで、窓の高さに合わせてハサミで簡単に切ることができますので、この製品の裾を長めにして床まで届くように垂らしておくと、カーテンだけでは防ぎきれない窓からの冷気を抑え、コールドクラフト*1と言われる現象を軽減し、部屋に冷気が入るのを防いでくれます。
- *1)コールドクラフトとは
- 冷気は暖気より重いので、外気で冷やされた窓ガラスに接している室内の空気が冷やされ、下降気流が生じる現象のことを言います。この気流が足元の冷えの原因の一つです。
薄い透明のフィルムですのでインテリアの美観も問題なく、外の景色も見やすく部屋の明るさも確保でき、抗菌・防カビ加工済みで清潔感も保てます。
価格は、上記サイズのものが2枚入りで1000円~1200円程度です。
カーテン下からの冷気防止グッズ
カーテンの下の隙間風を防ぐグッズです。
今使っているカーテンの下部にクリップで取り付けるだけで、カーテンの下の隙間からの冷気を防ぐことができるグッズです。
床に10cm程度垂れるような位置にクリップでとりつけるので、どこの窓のカーテンにも簡単に取付けできますし、不要の季節になれば外して保管しておけば翌年また使用できます。
サイズは20cm×100cmで、価格は2枚入りが600円~800円です。
100均でも買える!人気のプチプチで窓の寒さ対策
手軽で簡単な寒さ対策として、窓用の断熱プチプチシートを貼る方法があります。
プチプチシートを窓ガラスに貼り空気の層を作ることで断熱効果を生み出し、部屋の暖かい空気が外に逃げるのを抑えてくれる効果があります。
ただ、100円ショップで買えるものや梱包材料として使われるプチプチは、月日が経つとボロボロになり見苦しくなるので、来客があるリビングにを貼るときは窓用のプチプチシートを使うことをおすすめします。
窓用の断熱プチプチシート
アイリスオーヤマの断熱プチプチシートは、ポリエチレン製で貼り付け面がシールになっており、水などを使わずにそのまま貼り付け可能で、窓枠など段差があっても貼り付けることができます 。
大きさは30cm×540cm、60cm×270cm、90cm×180cmの3種類あり、1本1,200円~1,400円位で購入できます。
プチプチシートは透明性が劣るため窓の外の景色は見えなくなることと、見た目が気になる点は我慢する必要があります。
冬場は雨戸も有効活用
雨戸がついている家であれば、雨戸を閉めることでも寒さ対策できまます。
寒い日は夕方の陽が落ちる前に雨戸を閉め、部屋に冷気が伝わるのを早めにシャットダウンします。
もちろん、雨戸を閉めた際にはカーテンや障子なども閉めて、部屋の暖気が逃げるのを防ぎましょう。
壁の寒さ対策グッズ
最近は一戸建てでも断熱材を壁に使っている住宅が増えてきていますが、断熱処理のされていないコンクリート壁などは冷気が部屋にダイレクトに伝わります。
打ちっぱなしのお部屋などであれば、発泡スチロールなどを貼り「壁の寒さ対策」をすることで冷えを緩和させるのもひとつの方法です。
ただ、コンクリート壁には結露もできやすいので隙間に水滴が溜まるようであればこまめに掃除が必要です。
軽くて耐久性のあるプラダン
プラダンとは、プラスチック素材のダンボールのことで、衝撃に強く強度があり耐久性・耐水性に優れています。
発泡スチロールよりも強度が強く貼ったり剥がしたりするのにも向いています。
厚さが4-5mmあり中空構造になっているので、その空気の層でしっかりと断熱してくれます。
カッターなどで簡単にカットすることができるので加工も楽で、壁の大きさに合わせてカットし貼りつけることで『二重構造』を作れば暖房の効きもよくなります。
価格も安くホームセンターで90cm×180cmのサイズが1,000円以下で購入できます。
床の寒さ対策グッズ
フローリング床の場合、畳と違い足元から冷たさが直に伝わってきます。
ホットカーペットを敷いた場合でも熱が奪われ、暖まりくくなり電気代も上がります。
この冷たさを防ぐには床に断熱シートを敷いて冷たさを遮断すればいいわけで、そのためのグッズが「アルミマット」などです。
床に敷く断熱・保温マット
アルミ素材の保温効果に優れたシートで、大きさは2畳用・3畳用などがありますので、部屋の広さやホットカーペットに合わせたサイズを選ぶと良いでしょう。
価格は2畳用が700円~900円、3畳用が1,000円~1,200円です。
また、ダニなどを嫌う方には防ダニ効果のあるシートを使った製品もあります。
扉・ふすまの冷気対策
定番グッズ「隙間テープ」
ドアや扉などのすき間から冷気が入ってくるのを防ぐのに適したグッズがすき間テープです。
すき間テープを使えば簡単な作業で外の冷気が玄関に入ってくるのをシャットアウトすることができます。
波型は程良い厚みと弾力ですき間をぴったりふさぐことができます。
耐久性が強く防水性も優れている素材で金属・木材・樹脂などほとんどのドア枠に接着できます。
価格は600円~700円くらいです。
和室用のプラスチック障子
和室の寒さ対策として、冬場は障子の素材を「プラスチック」に貼りかえる方法もあります。
障子は普通紙製で断熱効果はほとんどありませんが、プラスチック障子は紙の障子に比べ断熱効果が高く、貼りかえることで外の冷気が部屋の中に入ってくるのを抑えてくれるので寒さ対策に効果があります。
そのほかにも「破れにくい」「汚れたら水拭きで洗える」などのメリットもあり、最近使う人が増えているようです。
素人でも貼り替え作業は簡単にでき、風合いもいろいろな種類があり従来の障子紙と似た感じのものなど好きな柄を選ぶことができます。
楽天市場|住マイル超強プラスチック障子紙【専用両面テープ付き】
紫外線カット加工がされており約95%カットしますので、室内の色あせや変色を防止する効果もあります。
障子2枚分のサイズ(94cm×430cm)に両面テープもついて2,000円~で購入できます。
ただし、障子本体のほかに真っすぐにカットするための定規や障子紙はがしが必要です。
玄関・廊下・階段からの寒さ対策
玄関や廊下をはじめ、最近の戸建て住宅ではリビングに直結している階段など、部屋の温度を下げる「冷気の入り口」にビニールカーテンをつける様さ対策も効果的です。
必要な時だけ使えるロールスクリーンタイプや、突っ張りポールで簡単に取り付けできるカーテンがおすすめです。
リビング階段の寒さ対策にロールスクリーン
リビングイン階段の場合、普段はカーテンがあるとジャマになりますから必要な時だけ下ろして使えるロールスクリーンがおすすめです。
高密度な生地を使用したロールスクリーンで断熱率57%と効果も抜群で、冬場の暖房だけでなく夏場の冷房も効きやすくなります。
1cm単位でオーダーできるので、リビング・階段にあったピッタリのサイズで作ってもらえます。
ただ、お部屋の設計によっては取り付け場所がないケースもあるのでその場合は突っ張りポールとビニールカーテンを使った方法が現実的です。
玄関の冷気はビニールカーテンでストップ
カーテンレールに取付けするタイプですが、玄関に取り付ける場合は突っ張り棒を使って簡単に取り付けることができます。
突っ張り棒は100円均一ショップでも売っていますので、玄関の横幅に合ったものを用意しましょう。
カーテンはLサイズ(100cm×225cm)2枚入りが800円~1,000円くらいで販売されています。