入浴時のヒートショック予防!浴室/脱衣所の寒さ対策まとめ

浴室の寒さ対策でヒートショック予防

12月から1月にかけての寒い時期は、高齢者を中心に『ヒートショック』による救急搬送が急増しますが、その多くはお風呂に入浴している時に起こっています。

そこで今回は、シニア世代の方にとくにおすすめしたい、ヒートショック予防のための浴室・脱衣所の寒さ対策についてまとめてみました。

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ヒートショックとは

ヒートショックの原因

ヒートショックの原因は「急激な温度変化」にあります。

人間の体は急激に温度が下がると体温を一定に保つために血管が急激に収縮し、血圧が上がり脈拍も速くなります。また、体が冷えた状態から急に体温が上がると、今度は血管が拡張し急激に血圧が低下します。

これにより、さまざまな症状が身体に現れます。

ヒートショックの原因は温度差による血圧の上昇・低下

ヒートショックの症状

急激な血圧の上昇・下降は、心臓や血管に大きな負担をかけることになり、血圧の上昇は

  • 心筋梗塞
  • 脳血管障害

などの症状を引き起こします。

また、急激な血圧の低下も身体への負担が大きく、ショックによる失神や状況によっては脳梗塞などの危険性もあります。

ヒート ショックによる高齢者の死亡数

厚生労働省の人口動態統計によれば『家庭の浴槽での死亡者数』は平成26年度が4,866人で、そのうちの50%が12月~1月の寒い時期に集中して発生しています。

そのなかでも年齢の内訳をみると、65歳以上の方が4,427人と大多数を占めています。

シニアにとって冬場のヒートショックは、交通事故よりも発生率の高い身近にある危険となっています。

高齢者でこんな方はとくに注意

過去の統計・データを見てもわかるように、ヒートショックが起こる割合は全体の9割以上が高齢者の方となっています。

その中でもとくに下記のような方はヒートショックになる確率が高いので要注意です。

持病
高血圧・糖尿病の方
狭心症・心筋梗塞・脳出血・脳梗塞を患ったことがある方
生活習慣
飲酒後に入浴する方
熱い湯に首まで浸かって長湯する方
就寝中などにトイレが多い方

ヒートショックは入浴時に起りやすい

浴室の温度差で血圧上昇

ヒートショック~血圧の上昇

入浴の時はもちろん服を脱いで裸になりますが、冬場の脱衣所や浴室は温度がかなり低いので、体表面全体の温度が急激に下がります。

すると寒冷刺激で血管が収縮し血圧が急激に上昇します。

さらに危険なのはその後の入浴にあり・・・

熱いお風呂で血圧低下

ヒートショック~血圧の低下

寒さで上昇していた血圧が、熱い湯船に浸かると今度は一転、血管が拡張し血圧が低下します。

急激に血圧低下による失神で、そのまま浴槽のなかで溺れてしまうというケースもあります。

寒いからと急いで浴槽に入るのは非常に危険です。

脱衣所の寒さも原因に

また、暖かい浴室から寒い脱衣所に出ること際にも、温度変化で再度血管が収縮し血圧が上昇します。

こうした急激な温度変化があるため、冬場の浴室はヒートショックの危険性が非常に高い場所となっています。

ですので、(とくに高齢者の方は)ヒートショック予防のために浴室・脱衣所の寒さ対策をしておくのがおすすめです。

浴室の寒さ対策方法

早めに窓を閉め、換気扇はオフ

換気のために浴室の窓は開けておくことが多いと思いますが、外の冷気をバスルームに入れてしまうと室内との温度差が大きくなります。

冬場は外気温が比較的高い時間帯に窓を閉めることで浴室内に外の冷たい空気が入ってくるのを抑制し、換気扇もOFFにして浴室内の暖かい空気が外に逃げないようにしましょう。

大きな窓があれば断熱フィルムやシートを

マンションやアパートであれば、浴室にそこまで大きな窓がついていることはありませんが、一戸建てで浴室にも出窓などがあるお家であれば窓からの冷気が室内に伝わるので窓の外に貼れる断熱シートやフィルムで寒さ対策しておくのもおすすめです。

シャワーや浴槽のフタを開けて浴室を暖める

お風呂に入る前にシャワーを出して浴室内を暖めたり、浴槽のフタを開けたままにしておくことで浴室内の寒さを緩和するのも効果的です。

ただ、壁などが濡れた状態のままだと目地にカビが生えたりの原因になりますので、全員の入浴が終わったら充分に換気をするようにしましょう。

浴室用マットの活用

浴室にお風呂用のマットを敷くのも寒さ対策に効果があります。

最近の浴室は冷たさを感じない素材の床もありますが、タイル張りの浴室だと足元からも冷たさを感じることになります。

柔らかい素材でつくられたマットを敷くことによってタイルの冷たさを遮断できるとともに、滑り止めとしての効果もありシニア世代には転倒時の安全対策としてもおすすめです。

マットは安いものなら1,000円~2,000円くらいで購入できるので手軽でおすすめです。

浴室暖房乾燥機の活用(予備暖房)

最近はマンションだけでなく一戸建てでも『浴室暖房乾燥機』を取付けされているご家庭もありますので、気温が10度を下回るような寒い日には予備暖房しておくのがおすすめです。

性能や浴室にもよりますが、入浴する10分~20分前くらいにスイッチを入れておけば浴室内を暖めてヒートショックを予防できます。

浴室暖房乾燥機は新規に購入・取り付けすれば10万円以上しますが、花粉やPM2.5などで洗濯物を外に干せない時にも使えますし、浴室のカビ予防にも効果的です。

浴室暖房乾燥は電気代が高い!?

「浴室暖房乾燥機の電気代が非常に高くなる」という説明をしているサイトもありますが、電気暖房機と比較した際にはほとんど変わりません。
※1時間当たりの電気代約25円

では、なにと比べて高いかというと「換気」モードと比べて「暖房」が高くなるという事です。

シニア世代は迷わず使いましょう!

ヒーターを使うためもちろん電気代は上がりますが、そこまで極端な消費電力ではありません。

それも「予備暖房+入浴」の時間程度であればたかが知れているので、とくにシニアの方は電気代よりも安全性を重視して寒い日は迷わず利用するのがおすすめです。

脱衣所の寒さ対策方法

暖房器具による予備暖房がおすすめ

脱衣所も入浴前にあらかじめ暖房しておくことで体への急激な温度変化を防ぎ、ヒートショックを予防できます。

脱衣室用の暖房器具はいろいろあり、手頃な価格の商品もあるので、高齢者がいるご家庭は脱衣所の寒さ・ヒートショック対策として一台置いておくと安心です。

脱衣室用におすすめ電気暖房器具

コンパクトな電気ストーブ

電気暖房といえば定番の電気ストーブ。温風ヒーターと違って部屋が暖まるのに少し時間がかかりますが、洗面所・脱衣所用の暖房としては充分な能力で、安価で購入できるのもポイントです。

スリムなセラミック温風ヒーター

温風の力で電気ストーブと比べて脱衣所を暖めるスピードも若干早く、ヒーターが露出していないためお年寄りや子どもがいるご家庭でも安心して使えます。

脱衣所におすすめの壁掛け式ヒーター

脱衣所が狭くて暖房器具を置く場所が無いという場合は、壁にかけるタイプの脱衣所ヒーターなどもおすすめです。

この製品は壁に取付けして使えますし、床に置いても使えるようになっています。

パワーも強と弱の2段階切替式になっているので電気代も抑えられます。

速暖性のあるカーボンヒーター

パネルヒーターや壁掛け式ヒーターはスイッチを入れて温まるまでに若干時間がかかり、その間も同じように電気代がかかるので、すぐに暖まるカーボンヒーターは電気代も抑えられます。

ただし、カーボンヒーターの暖房効果は一方向のみという特性がありますので、選ぶ時には「首振り機能」がついた機種がおすすめです。

寒い部屋やトイレでのヒートショックにも注意

温度差があればヒートショックの危険アリ!

ヒートショックは入浴中以外のところでも起こる危険性があります。

冬場に暖かい部屋からトイレなど暖房のない場所に行った時に体が「ブルブルッ」と震えたり、歯が「ガチガチ」鳴ったりすることがありますよね

これもヒートショックが起こっているためです。

温度が急激に下がると、体は体温を下げないために自分で発熱しますが、熱は筋肉を震わせて作ります。

たくさんの熱が必要な場合は体中の筋肉を使うため顔や首の筋肉まで使います。

そのため、口の筋肉も震わせるので歯も一緒に震えてしまい「ガチガチ」と鳴るのです。

また、体の表面から熱が逃げないように血管が収縮し血圧や脈拍が上がりますので、高血圧の方や心臓疾患を治療中の方は、寒い部屋やトイレに行く際は暖かい格好で行くように気をつけましょう。

トイレにも暖房器具の設置がおすすめ

夜中にトイレに行くときなども温かい布団の中から寒いトイレに入ると温度差があり危険ですので、トイレにも速暖性のあるカーボンヒーターなどを設置してヒートショック予防をしておくのがおすすめです

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